MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

ホテルも「食育」追求 ケーキに栄養、効能表示/児童にマナー伝授

2008.1.23 03:41

 食文化や食材への理解を深める「食育」を実践するホテルが徐々に増えてきた。平成17年の食育基本法施行が契機で、栄養表示やセミナー開催など多彩。「食育を理解していない所もある」との批判もあるが、健康や食材への関心が高まるなか、“非日常空間”であるホテルでも取り組みが進む。(豊島康宏)

 横浜駅西口の「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」。レストランカフェ「コンパス」のケーキバイキングで陳列されている菓子に昨年6月、栄養や効能などを書いたラベルが掲示された。

 たとえば、リンゴのタルトには「リンゴには食物繊維やビタミンC、ミネラル、カリウムが豊富」と記載。同ホテルは「ケーキにも栄養や効能があることを感じてもらえれば」と話す。

 同ホテルでは、肌や体の老化を遅らせる考え方である「アンチエイジング」を取り入れたデザートも提供。ゆでたりすることの多い食材を、栄養を逃さないようにオーブンで焼く。山口康雄シェフは「効能を極力逃さず、いい味を出すのに苦労した」と話す。

                   ◇

 「横浜ロイヤルパークホテル」は、地域で生産された農産物や水産物をその地域で消費する「地産地消」にも配慮。旬の野菜を提供してもらおうと、今後は神奈川県内の複数の農家と連携し、ホテルのレストラン内で使う県内産野菜の割合を増やしたい考えだ。

 「ホテルオークラ東京」(東京都港区)では昨年3月、「美を追求する大人の食育講座」と題し、デトックス(解毒)効果の高い、春の食材の上手な調理法をフードコーディネーターが解説した。また、「グランドプリンスホテル高輪」(東京都港区)は、同区内の小学校で特別授業を実施。料理長や宴会スタッフが児童にサンドイッチの作り方やテーブルマナーを教えた。

                   ◇

 ホテルが食育に取り組む理由について、「週刊ホテルレストラン」の毛利愼編集長は「原材料や調理法に配慮する姿勢を打ち出すことでイメージアップを図っている」と推測する。健康ブームや食への不信から、食材に関心を払う人は多い。

 ただ、全国の西洋料理の調理師らで組織する「全日本司厨士協会」は「全国的には食育の意味を理解せずにやっているケースもみられる。食育は子供とその親に対して行うのが重要」と冷めた見方を示す。

 ホテルの取り組みについて、農林水産省は「食育にふさわしい取り組みが、最終的に生き残っていくのでは」と話している。

                   ◇

【用語解説】食育基本法

 健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむことを目的に平成17年に施行。栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加、肥満の増加や過度の痩身(そうしん)志向など、現代の食を取り巻く状況を、「社会問題」とした上で、国民運動として食育推進に取り組むことを明記している。

[PR]
[PR]
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。