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“おっかぁに 迎えたのんで うめー酒” 茨城弁交通安全川柳決まる
茨城県交通安全協会などが公募した「第3回“茨城弁”交通安全川柳コンテスト」の入賞作品が27日、発表された。身近な言葉で、県民に交通安全を訴えようというこの試み。コンテストの審査員で茨城弁に詳しい茨城大教育学部の川嶋秀之教授に解説してもらったところ、川柳の出来映え自体もハイレベルな作品が集まったようだ。
(豊田真由美)
コンテストには1839人が応募し、4727作品の中からハンドルキーパー部門など3部門で、それぞれ最優秀賞1作品、優秀賞2作品、佳作10作品の計39作品が選ばれた。
ハンドルキーパー部門で佳作に選ばれた「おっかぁに迎えたのんでうめー酒」(筑西市、53歳会社員)。川嶋教授は「『〜しろ』とは言っていないが、酒好きの人がうまい酒を味わう生態が表現されている」と高く評価。
また、自転車の安全利用部門で佳作となった「ママチャリでパパが見せっぺ子に模範」(茨城町、41歳団体職員)は、「『自転車』でなく『ママチャリ』としたことで、母親の存在がうかがえる。『ママ』『パパ』『子』の3語を取り入れ、家庭のイメージが浮かび上がる」。
「日常で気づかなかったことに気づかせる発想が川柳として素晴らしい」と称賛されたのは、同部門で佳作に選ばれた「歩行者にゃ飛ばすおめえも凶器だぞ」(茨城町、25歳警察学校職員)。川嶋教授は「普通は車と対比して弱いものと思われる自転車を、凶器と気づかせた」と太鼓判を押した。
入賞は逃したものの、川嶋教授が絶賛した作品も。「ベルトなし青なじみでは済まねえぞ」は、打ち身を表す方言「青なじみ」を取り入れている。「指示はしていないが警告をしている。背後に予期される骨折や重体などを暗示した、よくできた川柳」。
川嶋教授は「第1回から比べ、徐々に茨城弁らしい表現が少なくなってきたが、身近な言葉で交通安全をアピールすれば、県民が意識を見直すのではないか」と話す。
県警交通企画課によると、26日現在の今年の人身事故発生件数は1万1631件(前年同期比1541件減)。死者は120人(同1人減)で、負傷者は1万5062人(同2205人減)。7月30日から今月7日にかけ、県内の死亡事故は12人と全国最悪を記録した。
同課は「県民の意識を高め、交通マナーやモラルの向上にも川柳が役に立つのでは」と期待している。
上位作品は同協会のホームページ(http://www/ibaankyo.or.jp)で閲覧できる。