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茨城ロケ、過去最高の355件 経済波及効果5億円
「茨城ロケ」が好調だ。「いばらきフィルムコミッション(FC)」によると、平成19年度の撮影作品は355作品で、過去最高を更新。撮影の延べ日数は1218日、スタッフの滞在費などによる経済波及効果も5億2000万円に達し、いずれも過去最高となった。茨城のロケ支援実績は17、18年度と2年連続全国1位。ただ、県内ロケで茨城が題材の作品は昨年度ゼロで、“地元作品”の制作にも期待が寄せられている。(中村昌史)
平成14年に県FC推進室が設置されてから誘致は好調に推移。今年4月までに1400作品以上が撮影され、6年間の経済効果は22億円超となった。
県は今年4月、FCを持つ土浦市など9市や、設立を検討する3市と合同でFC協議会を設置。ロケ地ツアーの計画や、エキストラ活動の活性化を促進するなど、誘致拡大や全国PRにも力を入れている。
同推進室は「首都圏に近い利便性、歴史的な建造物や、豊かな自然に恵まれていることが好調の要因」と分析。同じ制作者が複数回ロケを行う“リピート率”は5〜6割にも達し、業界内の口コミによる問い合わせも多い。
ロケ地選定などで映像制作に携わるフリーの梶川雅也さん(47)もリピーターの一人。約10作品のロケ地として茨城を選んだ。梶川さんは「最新ビルの県庁から、田舎の風情が残る地方までロケ場所が豊富」と語る。また、「短い期間で撮影するドラマなどでは、素早い対応がカギ。FCのフットワークも軽く、信頼関係も厚い」と評価する。
ただ、ロケ誘致が実績をあげる一方で、19年度の県内ロケのうち、茨城が題材になった作品はゼロ。同推進室は「地域振興につなげる意味でも、地元の作品をぜひ作っていただきたい」と力を込める。
県内では、鹿嶋市が同市ゆかりの剣聖・塚原卜伝(ぼくでん)をNHKの大河ドラマ化する働きかけを行っている。水戸市でも水戸藩士がかかわった「桜田門外の変」の映画化を支援する動きがあり、同推進室は「素晴らしい取り組み。ぜひ実現してもらいたい」と期待を寄せている。