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「世界遺産」にらみ景観条例 県も推進予算倍増 群馬・富岡市

2009.2.20 03:31

 群馬県富岡市は、富岡製糸場周辺の街並みや市全体の自然景観などを守るため、建物の高さなどを規制する景観条例を10月1日から施行する方針を固めた。3月定例議会に条例制定案を提案する。県も平成21年度一般会計当初予算案で、世界遺産登録推進事業に前年度比で倍増に近い約1億1280万円を計上。「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録に向けた準備が進むことになりそうだ。

 富岡市では富岡製糸場を中心とした景観保護を目的に、景観法に基づき景観計画を策定。同製糸場周辺の約156・6ヘクタールを特定景観計画区域に選定し、さらに歴史文化的景観保存ゾーン、旧街道街なみ誘導ゾーンなど3つのゾーンに区分。また、関連した景観資源があることなどから、市内全域を景観計画区域に選定した。

 そのうえで、同計画や条例案では、各区域やゾーンごとに建物の高さや外壁の色彩についての制限などを設定している。

 一方、県では21年度から、世界遺産暫定一覧表に記載されている「富岡製糸場と絹産業遺産群」の本登録を目指し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する推薦書の作成作業を本格化させる。

 昨年には日本政府が推薦した「平泉の文化遺産」(岩手県)が登録延期とされ、「ハードルが高くなっているのは確か」(県世界遺産推進室)という状況だけに、普遍的価値を証明するため、海外との比較研究なども必要になるという。

 また、日本の絹産業が海外にどのような影響を与えたかの調査や、富岡製糸場をアピールするために英語やフランス語で作成したパンフレットやDVDを学会や国際会議で研究者らに配布する方針。

 県世界遺産推進室では「24年度の登録を目標にしているが、そのためには21年度から本格的に準備を進めていかないと、間に合わない」と話している。

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