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自民県連は一枚岩腐心、福田事務所には慰労の声 首相退陣で地元・群馬
福田康夫首相の辞任表明から一夜明けた2日、自民党群馬県連は常任役員会を開き、総裁選への対応について、党員・党友による予備選挙を実施する方針を決めた。新首相の誕生に伴い、衆院解散・総選挙の現実味が増すこともあり、選挙対策にも本腰を入れ始めるなど、「福田首相辞任」の余波は増幅している。県連五役は3日、東京都内で県選出国会議員と懇談し、一連の対応について協議する。一方、高崎市緑町の福田事務所では終日、事務所スタッフが支持者からの電話対応に追われるなど、慌ただしい雰囲気に包まれた。
■自民県連
自民党県連は3日、五役と中村紀雄選挙対策部長が東京・永田町の党本部などに県選出国会議員らを訪ね、次期衆院選や福田首相の後継を決める総裁選の対応を協議する。県連が主催する青年部を対象とした講演会の段取りを詰めることが主要テーマだったが、内容の変更を余儀なくされた形で、南波和憲幹事長は2日、記者団に、「衆院解散・総選挙や総裁選に一枚岩で対応するため、みなさんの意見を一通り聞きたい」と述べた。
次期衆院選をめぐり、県議団は平成19年8月、先の知事選で同党公認の大沢正明知事に対する選挙協力が不十分だったとして、衆院群馬1区の尾身幸次元財務相を公認申請しない方針を決定。しかし、2月の前橋市長選で、同党推薦候補を全面支援した経緯を評価する向きもあり、「突然、衆院選になっても万全の態勢をとれるよう、シコリを解消した方がいい」(県連関係者)というわけだ。
民主党県連の群馬4区総支部も2日、常任幹事会を開き、空白区となっている同区での公認候補擁立を決め、今月中に最終決定する方針を申し合わせた。5区で同県連と選挙協力をする社民党県連合も同時期に公認候補を確定する予定。
一方、福田首相が立候補した19年9月の総裁選で県連は、割り振られた持ち分(3票)をすべて福田首相に投票する方針を話し合いで決定。今回は、約2万5000人の党員・党友の意思確認をしたうえで、投票行動を固めるべきとの判断から、最多得票の候補者に、持ち分をすべて回す予備選挙の実施を決めた。
背景には、県選出の福田首相が総裁選に出馬したときと比べ、党員・党友の意思統一が困難視され、「話し合いでは決められないだろう」(県議の1人)との見通しがある。また、次期衆院選をにらみ、党員・党友の参加を促し、党勢拡大に結びつけたいとの思惑もあるとみられる。
■福田事務所
福田事務所では2日朝から支持者らがひっきりなしに訪れ、事務所スタッフが対応に走り回った。支持者の間には、就任後、「お国入り」ができずに、1年足らずで退陣したことを惜しむ声が改めてわき上がり、「地元で首相就任のお祝いをしたかった」との声が漏れた。
福田事務所には午前8時半ごろ、スタッフが姿を見せた。すでに電話が鳴り響いおり、「一生懸命よくやった」と、衆参両院で与野党構成が逆転する「ねじれ国会」下で綱渡りの政権運営を迫られた福田首相の労をねぎらう声が相次いだ。直接事務所を訪れて励ましの言葉をかけていく支持者も約40人に上った。
福田事務所によると、福田首相が総裁選に出馬した19年9月のときより、支持者からの問い合わせが多いといい、前夜から一睡もできなかった悴田(かせだ)義則所長は、駆け付けた支持者を前に、「ご心配をおかけしました」と繰り返し頭を下げていた。
福田首相の父、故赳夫元首相が初当選したときから親子2代にわたって支援してきた後援会連合会の山田富二顧問(76)は「福田家は地道に政治に取り組むのが伝統。そのために、国民の人気が得られない皮肉な結果となった」と話した。
同連合会の川田貢会長は「康夫先生は、赳夫先生の思想を受け継ぎ、よくやってくれた。やるだけのことをやったのだから仕方ない」と話した。