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県が独自の酒米を開発、7月にも品種登録へ 群馬
県は26日、種苗(しゅびょう)法に基づき、県農業技術センターが10年がかりで独自に開発育成した酒米(さかまい)(酒造好適米)について、品種登録出願を農水省に行う方針を固めた。7月にも実施する。群馬オリジナルの酒米が誕生すれば、清酒の原料となる米と水、酵母のすべてを県産でそろえることが可能となり、県内の酒造メーカーでつくる業界団体は「やっと群馬独自の酒をつくることができる」と期待を寄せている。
品種登録されることになったのは、群馬の気候や風土に合わせて開発された酒米「群馬酒(さけ)39号」。県酒造組合(柳沢光雄会長)の要請を受け、県農業技術センターが平成10年から開発を続けてきた。
小麦の産地として知られる県内では、麦と米の米麦(べいばく)二毛作が行われている。このため、「群馬酒39号」は、小麦を収穫した後の6月下旬ごろに行われる田植えに適した品種に改良された。
県農政課などによると、県内で現在栽培されている愛知県育成品種の酒米「若水」と比べ、病気に強く、収量も多く見込める。試験栽培などの結果、小麦の栽培にも影響しないことが分かったという。
19年には、県立産業技術センターが開発した清酒酵母「群馬KAZE酵母」を使った純米酒の試験醸造も行われ、酒造業界関係者を対象にした試飲会では、「『若水』よりキレがある」「飲み口が淡麗でうまい」などと評判だった。
今後は、県内の酒造メーカー数社で、純米酒と純米吟醸酒の試験醸造を行っていく方針で、早ければ23年にも、群馬オリジナルの清酒が市場に出回る見込みという。
県酒造組合の秋元康男事務局長は「試験醸造がうまくいけば、悲願だった群馬オリジナルの清酒がいよいよ誕生する」と話している。