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日系2世のサンバ踊り子 角田ルミさん

2008.5.15 02:54

 「みんなと楽しむ一体感を久しぶりに感じた」

 日系2世の角田ルミさん(37)は、平成18年に5年ぶりにサンバのリズムが大泉町に響き渡ったときの様子を少し興奮気味に語った。町で初めてサンバパレードが行われた3年の夏から毎回、参加してきただけに、復活の喜びはひとしおだった。

 パレードは、改正入管法が施行されてから日系ブラジル人の労働者が増えたため、地元中小企業の経営者らが「働かせるばかりではなく、一緒になって楽しむことができるものはないか」と思案。その結果、町商工会などが主催する「大泉まつり」で行われることになった。

 東武小泉線西小泉駅前を起点に、国道354号の約1キロを約100人の日系ブラジル人らの踊り子が音楽に合わせて練り歩いた。角田さんは「車にスピーカーを乗せたり、衣装を作ったり、すべて自分たちでやったので、準備が大変だった」と振り返る。

 角田さんは19歳だった2年に両親とともに来日した。慣れない生活が続く中、「大泉まつり」でサンバパレードが行われる話を耳にし、参加を決意。サンバチーム「ウニドス・ダ・トカ」を結成した。日本の習慣で育てられたため、肌を露出する衣装に少しばかりの戸惑いを感じたが、「ブラジルのイベントが当時の町にはなく、懐かしくなった」という。

 パレードはマスコミにも取り上げられ、町の恒例行事として定着。最盛期には、全国から約20万人の見物客を集めた。しかし、有力後援者の「東毛地区雇用促進安定協議会」が解散したことで資金難に陥り、13年には中止となった。角田さんは「パレードを通し、町と一つになれた。『中止』と聞いて寂しくなった」と当時の心情を打ち明ける。

 もっとも、存続したチームは年約30回にわたり、国内各地のイベントに参加するなどの活動をしていたという。

 18年の復活に当たっては、日系2世の飯島・ルイスさん(43)らとともに、商工会などを訪れ、何度も頭を下げて支援をお願いした。その結果、国道を踊り歩く大規模なパレードの復活とはならなかったが、小規模な特設ステージでサンバを披露する機会をつくることができた。

 「みんなと一緒に踊っていれば、ストレスがなくなる。踊りがあれば町は盛り上がる」。角田さんは、盛大なパレードを復活させたいと心から願っている。そのために、胸に秘めた情熱の鼓動を打ち鳴らしていく。

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