MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

【上州リポート】廃虚化したカッパピア跡地 防犯対策徹底を

2007.10.12 02:37

 高崎市石原町のレジャー施設「カッパピア」(平成15年11月閉園)跡地で、少年ら不審者の不法侵入が後を絶たず、放火や器物損壊、金属窃盗事件が相次いで発生している。このため、市は9月、跡地を活用し自然公園を整備する方針を表明し、不安な生活を強いられてきた周辺住民の期待も高まっている。跡地では引き続き不審者が侵入しており、市や県警など関係機関は公園化実現までの防犯対策の徹底が求められている。(大竹直樹)

 ■心霊スポット

 「高さ3メートルの鉄門を設置して周囲に有刺鉄線を張り巡らせても、不法侵入は一向に減らない」

 廃虚となった遊具施設が点在する跡地で、市担当者はこう言って肩を落とした。園内には、ビールの空き缶や塗料のスプレー缶などが散乱しており、至る所にサメなどの不気味な絵が落書きされている。

 「死んだ子供の霊が出るといううわさがある」。インターネット上では、こんな書き込みとともに心霊スポットとして紹介され、現地へのアクセス方法を掲載したホームページ(HP)もある。廃虚となった遊具や不気味な落書きが、肝試しに訪れる少年らの不法侵入増加に拍車をかける悪循環に陥っている。

 ■非行の温床

 今年1月23日深夜には、売店などがあった管理棟から出火し、約600平方メートルが全焼した。市から被害届を受けた高崎署は、発火点が複数あることから、放火の疑いが強いとみている。

 金属価格の高騰を受け、9月には園内のトイレからステンレス製の蛇口が盗まれる被害も出た。18歳未満の少女とみだらな行為をしたとして、青少年育成条例違反の疑いで男が逮捕される事件も起きた。跡地は今、少年らの「非行の温床」になっている。

 跡地への不法侵入は、15年11月の閉園直後からとみられ、それ以降、市の対策は後手に回りがちだった。カッパピアの運営会社「高崎フェアリーランド」が16年2月に破産した後、金融機関が土地や遊具などに抵当権を設定したため、市がさくを整備するなどの措置をとれなかったためだ。ただ、今年1月には市と金融機関が抵当権の放棄で合意。市は3月に破産した同社の所有地を6000万円で買収し、これまでの所有地とあわせ跡地の58%を所有することになった。

 ■生まれ変わる跡地

 市は9月の市議会建設水道常任委員会で、残りの民有地部分42%(約5ヘクタール)を買収する方針を表明。地権者は12人おり、すでに自然公園として再整備する方針を伝え、理解を得ているという。買収交渉は持ち越されているが、市担当者は「すんなりまとまると期待している」と話す。

 市は近く、識者や市民らでつくる「再整備検討委員会」を設置し、自然公園の基本構想を今年度中に作成する。「丘陵地を生かした整備」(市担当者)を念頭に具体像を詰める運びで、22年度にも自然公園に向けた整備をスタートさせたい考えだ。

 跡地では現在、遊具の撤去作業が進んでいる。もっとも、深夜や週末は作業員が不在となるため、不審者の不法侵入が後を絶たず、高崎署員が巡回活動を強化しているものの、「敷地が広大で、目が行き届かない」(市担当者)。再整備が本格的に動き出す前に、少年らの非行で大きな事件が発生すれば、計画の進展が遅れる事態も想定される。市は、県警など関係機関と連携し、効果的な侵入防止対策を講じる必要がある。

[PR]
[PR]

Ads by Overture

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2007 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。