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忘れ物の傘を「置き傘」にどうぞ 北総鉄道が市川市に寄贈
「持っていたはずの傘がない。しまった!電車に忘れた…」という経験をした人は少なくないはず。北総鉄道(千葉県鎌ケ谷市)は持ち主のわからない、そうした忘れ物の傘を有効に活用してもらおうと、沿線の市川市にプレゼントした。
(田中佐和)
市川市に今月8日に贈られたのは、北総鉄道の忘れ物センターに保管されていた傘800本。すでに図書館など公共施設での置き傘として市民に喜ばれているという。同社が自治体への傘の寄贈を始めたのは6年前にさかのぼり、近く本埜村や印旛村にも寄贈する予定だ。
車内の忘れ物の中で特に数が多い傘だが、持ち主として名乗り出る人は少ない。傘が倉庫に山積にされていく様子を見ながら、同社関係者は「『傘ぐらいまた買えばいい』ということなんだろうが…」と頭を悩ませていた。
廃棄したり古物商に売却したりして処分していたが、「せっかくなら沿線の市民の役に立ててもらおう」と発案。まず松戸市に約2000本を贈ったところ好評だったため、鎌ケ谷市や東京都葛飾区などに送り先を広げ、寄贈数はこれまで約1万1500本に上るという。
今年1〜11月に北総線車内に忘れられていた傘は2587本。沿線地域で雨が降った日は約83日で、単純換算すれば一雨ごとに約31本が持ち主不在となった計算になる。新品同様の物も多いというから何とも、もったいない。
「再利用の方法が見つかったことは喜ばしいが、そもそも忘れ物が減らないことも問題なんですが…」と北総鉄道企画室の福村毅一次長。
何かと気ぜわしい年の瀬。うっかり電車内に忘れ物をしないようご注意を!
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