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ドラマ走る銚子電鉄 車内で初「旅と劇の融合」21日出発進行

2008.6.19 02:01
このニュースのトピックス鎌倉・湘南

 銚子電鉄(本社・千葉県銚子市)の電車を劇場にした特別列車「銚電スリーナイン」の運行が21日から始まる。銚子電鉄と銚子のまちづくりを応援しようと、都内の若手劇団「シアターキューブリック」が上演。電車内での演劇は電鉄、劇団の両者にとって初の試みになる。本番初日を目前に、劇団員らは「旅と劇の融合による新しいエンターテインメントを作り出したい」と稽古(けいこ)に励んでいる。(城之内和義)

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 「銚電スリーナイン」は、21日から7月19日までの毎週土曜に1日3往復運行する。通常ダイヤの列車に、1両の専用車両を連結し、その車内が舞台兼客席となる。

 銚子駅から外川駅まで往復40分弱の旅の間に展開されるストーリーは、「人のきずなと命の大切さ」をテーマに書き下ろしたオリジナル作品。プロカメラマンを目指して7年前に銚子から上京した青年が、里帰りで乗った銚子電鉄の車内で幼なじみの女性に会い、不思議な体験をする−というファンタジー風味の現代劇だ。

 終点の外川駅では、復路列車の出発まで2時間の自由時間を設け、観客は外川の漁師町を散策することで、作品の世界とリンクして楽しめる仕掛けも用意されているという。

 劇団「シアターキューブリック」は平成12年に旗揚げ。平均年齢30歳の劇団員13人が所属し、都内を拠点に年間2〜4本の公演を行っている。

 今回の演劇列車は、昨年秋に劇団側から持ちかけた企画で、銚子電鉄側も「まちづくりという共通の理念に賛同」(小川文雄社長)しての全面協力により実現した。

 劇団代表で脚本・演出担当の緑川憲仁さん(32)は「自身が旅好きなので、劇とあわせて一度に楽しみたいと思ったのがきっかけ。どちらも日常の隣にある非日常に触れられるのが魅力」と話す。

 同劇団は、4年前に江ノ島電鉄(本社・神奈川県藤沢市)をテーマにした「エノデン・スリーナイン」を上演しているが、こちらは都内の劇場で公演したもので、実際に電車を使った舞台は、今回の銚子電鉄が初挑戦となる。

 電車内での演技について、主演の漢那(かんな)悦子さんは「役者のペースで動ける普段の劇場と違い、電車のダイヤに合わせて演じなければならないし、観客との距離もかなり近い。経験のないことばかりで難しい面も多いが、楽しみでもある」と意欲をみせる。

 緑川さんは「照明や音響を使わず、実際に走る電車の揺れやにおいなどが自然の演出効果になる。車窓から望める銚子の町と、自分の故郷を重ねながら楽しんでもらえたら」と話している。

 鑑賞は全席指定(各回定員30人)で大人3000円、子供2500円(乗車券付き)。予約はTEL070・5545・0191かインターネット(http://www.qublic.net/choden999/)。

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