ニュース:地方 RSS feed
春の便り みなぎる闘志 選抜高校野球 関東大会のリベンジ/まずは初戦突破…
甲子園への夢が現実のものになった。25日、発表された第80回選抜高校野球大会の出場校。全国の代表36校のうち、静岡を含む首都圏からは7校が切符を手にした。出場決定を知らされた球児らは喜びを爆発させ、「甲子園で暴れたい」とあこがれの地での健闘を誓った。
◇
【千葉】千葉経大付、安房
昨年に続く2校出場に県内がわいた。
2年連続2度目の選抜に挑む千葉経大付(千葉市)。出場は“当落線上”といわれただけに、佐久間勝彦校長は「ほっとした」と胸をなで下ろした。
ナインは歓喜の表情で校長や松本吉啓監督らを次々に胴上げ。松本監督は「去年と比べると総合力では落ちるが、勢いに乗れば勝てる」と闘志を燃やし、内藤大樹主将は「関東大会で負けた横浜にリベンジしたい。甲子園で大暴れしたい」と決意を語った。
一方、21世紀枠で春夏通じて初出場となった安房(館山市)は「文武両道」がモットーの進学校。吉報が青木寛校長のもとに届くと、即座にナインに伝えられた。
岩沢寿和主将は「夢のよう。一層精進していきたい」と力強く宣言。直後の会見で「早川貴英監督に甲子園出場をプレゼントできてうれしい」と話すと、監督が目頭を押さえる場面もあった。
◇
【埼玉】聖望学園
「代表校として恥じないよう、精いっぱいやりたいと思います」。午後3時20分ごろ、出場決定の電話を受けた聖望学園(飯能市)の関純彦校長は、緊張の面持ちで電話に頭を下げた。
同校は夏の甲子園には2回出場しているが、選抜は昭和57年の創部以来初めて。埼玉県勢の出場も3年ぶりだ。
報告を受けた野球部員は、岡本幹成(みきしげ)監督と関口翔太主将を胴上げ。「甲子園、行くぞ!」と腕を振り上げた。
昨年秋の関東大会4強。選抜出場が確実視される中、岡本監督は「周囲に『大丈夫』といわれるほど不安になった」と明かし、「ホッとした。初心に戻って一つ一つ頑張らなければ」と笑顔を見せた。
目標は初戦突破。関口主将は「モットーの全員野球で、『一戦必勝』を目指す。ねばり強くチャンスをものにする野球をみせたい」と話した。
◇
【静岡】常葉菊川
常葉菊川が出場を決め常葉橘は補欠と、兄弟校で明暗が分かれた。
2年連続3回目の選抜出場が決まった常葉菊川(菊川市)では吉村耕司校長が朗報を受け、グラウンドで待ちわびていた野球部員に「出場決定」を告げた。前田隆一主将は「本当にうれしい。(前年のチームに)負けないよう、優勝したい」と“宣言”した。
昨年春優勝、夏4強の常葉菊川は新チーム移行後も東海大会、明治神宮野球大会を制した。おなじみのバントを使わない“攻撃野球”を引っさげ、森下知幸監督は「とにかく走塁でも打撃でも守備でも、思い切りのいい野球をさせたい」と2年連続の選抜優勝を目標に掲げる。
一方、有力視された常葉橘(静岡市葵区)は残念ながら「補欠の2番手」。小林正具監督は「今回の悔しさがあったからこそ舞台に立てた、といえるように精進していこう」と選手らを励ました。
◇
【神奈川】横浜、慶応
神奈川県では横浜が2年ぶり12回目、慶応が3年ぶり7回目と、2校が出場を決めた。
横浜に出場決定の連絡が入ったのは午後3時20分ごろ。グラウンドで待機していた選手らは小川健太主将を中心に整列し、知らせを聞いた。平野伸夫校長から「一生懸命練習したたまものです」と激励を受けると、「ありがとうございます」と一礼した。
監督として12回目の選抜出場となる渡辺元智監督は「気を引き締め、普段の横浜を出してくれれば結果は出せる」。小川主将は「全国制覇を目標に頑張っていきたい」と力強く語った。
一方、慶応は今年、慶應義塾創立150周年の記念の年にあたるとあって、選抜出場の知らせを受けた関係者らの喜びもひとしお。
上田誠監督は「慶応らしい豪快な打線で活路を開いていきたい」と話し、山崎錬主将も「出場に満足するのではなく、日本一を目指したい」と抱負を語った。
◇
【東京】関東一
出場決定の一報が江戸川区の関東一に届くと、ナインの喜びは爆発。米沢貴光監督を胴上げするなど、歓喜に沸いた。
21年ぶり3回目の選抜。昨年の秋季都高校野球大会では決勝を含む4試合で計49得点と、強力打線で優勝をつかみ取った。「あの時は打線がつながった。機動力を使った全員野球で勝負したい」と米沢監督。
広瀬公秀主将は「甲子園は入学したときからの夢」と興奮を隠せない様子。「今度は全国レベルのピッチャーと対戦する。足を使った野球で、一つでも多く試合をしたい」と上気した顔で語った。
秋季大会以降、長打力の強化に力を入れた。田辺、泉沢の1、2番コンビの出塁が勝敗のカギを握る。
昨夏の予選は、準決勝で帝京に雨天コールド負けと、不完全燃焼に終わった。米沢監督は選手に「夏の悔しさと先輩の思いを胸に、自分たちの力を出し切っていこう」と呼びかけた。