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世界最大の登り窯「寒風新大窯」 岡山・瀬戸内市
長さ85メートル、幅6メートルという巨大な登り窯「寒風(さぶかぜ)新大窯」が、岡山県瀬戸内市牛窓町長浜に完成し19日、火入れ式が行われた。国の史跡「寒風古窯跡群」の近く。備前焼の“ルーツ”といわれる備前須恵器発祥の地に、類を見ない大窯が誕生した。
備前焼作家、森陶岳さん(71)一門が、平成12年の着工から8年がかりで築窯してきた半地下構造の直炎式登り窯。古備前を焼いた国史跡「伊部南大窯跡」(備前市伊部)をはるかにしのぐスケールとなっている。すべて日本最大級で、窯内の高さは3メートルもあり「中でコンサートも開催できるほど」という。
火入れ式の神事は森さんら一門120人以上が参列するなか、厳かに営まれ、午前10時半すぎ、森さんがしめ縄の飾られた大窯の入り口に点火して、窯に魂を入れた。
中世から近世にかけ全国を席巻した古備前の魅力にとりつかれ、その神髄に迫らんと大窯づくりに取り組んできた森さん。火入れ式のあと「今はホッとしている。これからは未知の世界だ。(備前焼に必要な)1000度以上に温度があがるかどうか。焼成温度が確認できれば、一門の作品の制作にかかる」と語った。
参列した瀬戸内市の立岡脩二市長は「新窯は釈尊の涅槃図を思わせる。神が宿ったようだ。陶芸源泉の地に、歴史的な、記念すべき大窯が誕生した」とあいさつした。
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