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不要な入れ歯、リサイクルで慈善事業に 広島で回収ボックス (1/2ページ)

2008.5.9 02:42

 貴金属価格が世界的に高騰するなか、使われなくなった入れ歯に含まれる金やパラジウムなどの希少金属を回収して、慈善事業に役立てる活動が全国で広まり始めている。NPO法人「日本入れ歯リサイクル協会」(埼玉県坂戸市)が一昨年末から始めた取り組みで、中・四国地方では今年4月現在で、広島県三原市や愛媛県松山市、高知県四万十市など約20カ所に、不要入れ歯の回収ボックスが設置されており、ユニークなボランティア活動として注目を集めている。

 30年余りにわたって入れ歯づくりを続けてきた坂戸市の入れ歯製作会社役員、三好勇夫さん(64)が、知人の歯科医から「使わなくなった入れ歯を捨てるのはもったいない」という話を聞いたのがきっかけだった。

 入れ歯には、歯と歯をつなぐ金属部品などに金や銀、パラジウム合金といった貴金属類を使用しているものがある。こうした金属は宝飾品のほか、パソコンや携帯電話に使われる半導体、自動車の排ガスを浄化する触媒などにも欠かせない物質で、世界各国で争奪戦が起こるなど、希少性を高まっている。

 一方、厚生労働省が平成17年に行った調査では、国内の65歳以上の高齢者の86%が入れ歯を装着するなど、高齢化社会を反映して入れ歯を使用する人が増える傾向にある。しかし、「多くの入れ歯は3〜4年であわなくなり、歯科医や所有者が廃棄物やごみとして処分してしまう」(三好さん)という。

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