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幻の姫谷焼展 広島県立歴史博物館

2008.4.29 02:54

 広島県福山市で江戸時代の限られた時期に作られた「姫谷焼」にスポットをあてた企画展が、同市西町の県立歴史博物館で開かれている。肥前窯(佐賀県)、九谷窯(石川県)と並んで、「三大初期色絵磁器」に数えられるが、制作の実態がほとんど解明されておらず「幻の焼き物」とされており、愛好家らの注目を集めている。

 姫谷焼は昭和10年に、同市加茂町百谷で窯跡が確認され、県史跡に指定。戦後の調査で肥前と同じ形式の登り窯が見つかり、17世紀後半の約20年間に限って色絵磁器の皿を中心に制作された。

 作られたのはほとんどが高級食器や茶道具で、当時の福山藩主、水野氏とのかかわりが考えられているが、現存数が少ないうえに、制作者を示す文献なども見つかっていないことから「幻の焼き物」とされている。

 会場では、個人収集家から寄託された作品など約50点と、過去の発掘調査で見つかった破片約100点を展示。余白を残してボタンの花を染め付けた「色絵牡丹文小皿」など、清純ですっきりとした味わいの皿などが並んでおり、訪れた人が足を止めて見入っていた。

 同館では「備後地方に最先端の焼き物の文化があったことを多くの人に知ってもらえれば」と話している。

 6月8日(5月5日を除き月曜休館)。入館料は一般290円、大学生210円、高校生以下無料。 

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