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失踪から25年(上)得られなかった県警の回答 山梨

2009.6.17 02:45

 北朝鮮に拉致された疑いがある特定失踪(しっそう)者、山本美保さんの失踪から、6月4日で丸25年となった。山梨県警は約5年前、“死亡”との判断を下したが、遺留品や身体特徴はまったく異なり、双子の妹、森本美砂さん(45)や支援者は手がかりを得ようと活動。25年の節目に県警は見解を示したが、支援者らの納得は得られなかった。支援者の思いや相違点を3回でたどる。

 「(拉致被害者の)蓮池薫さんたちはいなくなって25年目に日本の土を踏まれた…」。5月22日、県警に質問状を渡した美砂さんはこう話し、希望を託した。

 そして6月4日、1時間20分の話し合いの末に回答書が渡されたが、部屋を出た美砂さんは表情を曇らせた。「回答を得られなかったと考えている」と声を落としながら、「(山形県で見つかった遺体は)姉ではないと判明してきている」ときっぱりと語った。

 美砂さんら家族はこれまで、数多くの苦しみを経験してきた。昭和59年6月4日、「図書館に行く」と話して甲府市の自宅をミニバイクで出た美保さんは、そのまま行方不明となった。

 中学、高校と一緒だった姉妹。県内の大学に美砂さんだけが合格し、美保さんは東京の大学に行くことを希望したが、半年前に兄を交通事故で亡くし家族の意向で県内にとどまった。失踪は、再び受験勉強を意欲的に始めたころだった。

 さらに平成16年3月、県警は「行方不明になった17日後に山形県の海岸に漂着した遺体とDNA鑑定で一致した」と記者発表。「自殺の可能性もある」との内容に、美砂さんらは失望のどん底に突き落とされた。

 「自殺する理由はない」(支援者)中で、回答書には自殺の文字はなかった。

 

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