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「静岡空港」1カ月、今後に課題も
6月4日に静岡空港が開港して1カ月。県がまとめた7月2日までの平均搭乗率は、国内線が71・5%。国際線はソウル線が57・1%、上海線が40・3%だった。国内線はかろうじて70%台を確保したことから、県空港部利用推進室は「世界的な不況で出張を控える動きが広がる中、この数字はまあまあではないか」と胸をなで下ろしている。
一方、まとめによると、年間搭乗率が70%を下回った場合に県が航空会社に支援金を支払う「搭乗率保証」を導入している日本航空(JAL)福岡線の搭乗率は58・0%にとどまった。1%当たり約3800万円の支払いになるため、仮に年間搭乗率が58%とすると、支出は4億5000万円以上になる計算だ。県空港部は「福岡と静岡は潜在的な交流人口が多い。夏の行楽シーズンを迎えることもあり、ある程度の回復は見込める」とみている。
もう一つの課題は、悪天候による他空港への代替着陸や欠航の多さ。開港から1カ月で、濃霧を主な原因とする目的地変更は3日間に計12便、欠航は5日間に計17便あった。県空港管理事務所では「想定より多いと言われても仕方がない」と話す。
8月27日に予定される完全開港以降は、電波で航空機の滑走路進入コースを指示する計器着陸装置(ILS)が使用可能になるため、着陸率の向上が期待できる。だが、同事務所では「静岡空港は茶畑の真ん中で標高も高いので、霧が発生しやすい。ILSを使っても100%の着陸率にはならない」としている。
また、空港から市街地までの移動は路線バスが中心で、到着便が遅れた際に不便との声も多く聞かれる。県空港部も「交通アクセスの充実は、今後の大きな課題」と認めている。