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各地で驚き、憤り、戸惑い…福田首相辞任

2008.9.3 02:37

 福田康夫首相の突然の辞任表明から一夜明けた2日、各地では驚きや憤り、戸惑いの表情が広まった。一方で早期解散・総選挙を見据えた政党間に緊張感が高まり、候補者擁立を加速させる動きも表面化。不況にあえぐ地域からは、経済対策を求める切実な声が聞かれた。

■山梨

 大手ゼネコンが次々に倒産するなど、景気が芳しくない山梨県。県内では福田首相の辞任にさまざまな反応があったが、一様に「次の首相は経済対策を」という声が聞かれた。

 横内正明知事は「自分が辞めることで局面の打開を図ろうとしたのでは。政権にしがみつく人ではなく、やっぱりなという感じがした」と語った。次の首相への注文として「野党ともしっかりと協議し、できるだけ早く経済対策を打ち出せる人になってほしい。中小企業対策や原油価格高騰の影響を受けている農家への支援が必要だ」と話した。

 自民党県連の前島茂松会長代行は「突然のことで驚いた。苦渋の選択だったのでは」と話した上で、「次の首相が誰になろうと有権者は顔だけでは納得せず、しっかりとした経済政策の提示が必要だ」と語った。

 甲府商工会議所の渡辺恭史専務理事は「福田首相は強い信念がなかった」と批判。「今のばらまきの経済対策ではなく、新しい産業を育てたり地域資源を活用するような、将来を見越した政策を実行する人が求められている」と話した。

 県民からも「福田首相では何も変わらず、景気回復につなげられる人を首相にするべきだ」(甲府市の自営業男性)、「本当に国民目線で仕事をする首相が必要」(甲斐市の主婦)といった声が聞かれた。

■長野

 福田首相の辞任表明で、解散・総選挙への緊張感は一気に高まってきた。

 「解散は早くやるべきだ。うやむやにずっと引きずるのはよくない」。自民党県連の石田治一郎幹事長はこう述べ、年内総選挙を求めた。国民新党の木下厚4区支部長は「新首相が誕生すれば、ご祝儀相場で支持率が上がる。その直後に解散に打って出るのではないか」と指摘。民主党県連の倉田竜彦幹事長は「候補者が決まっていない所(4区)は早く探す」とし、党公認候補の擁立を急ぐ考えを示した。また、村井仁知事は「政治的な空白によって国民生活に影響が及ぶことのないよう速やかにしかるべき体制が整えられることを望む」とのコメントを発表した。

 県経営者協会の関安雄専務理事は、次の首相像について、「日本がこれからどうやって飯を食っていくのか。方向を示すメッセージが必要だ」と述べ、リーダーシップの発揮を求めた。飯田市の主婦、草田喜春さん(55)は「首相は世襲議員が続いているが、我慢や粘りが欠けている印象。庶民の痛み、苦しみを理解するリーダーが現れないものか」。岡谷市の自営業、真嶋茂さん(50)は「放り出すというのは、責任の取り方として普通に考えれば最低の手段」と話した。

■新潟

 泉田裕彦知事は「突然の辞意表明に大変驚いた」とのコメントを文書で発表した。「小選挙区制が定着して、内閣支持率が低迷すると内閣は存続が難しくなる」と低い支持率が辞任につながったとの見方を示した。

 新潟市の篠田昭市長は「中央政局の迷走はそろそろいい加減にしてもらいたい。厳しい状況を承知して総理になられたわけだから、もう少し頑張っていただきたい」と批判。今後の政局については「それぞれの政党が明確で財政面の裏付けのあるマニフェストを書き、国民に選択してもらうより方法がない」と注文をつけた。

 次期衆院選への影響について、自民党県議の1人は「有力視されている麻生太郎幹事長が後任に決まれば、展望は開けてくる」と福田首相の辞任を“前向き”にとらえる。一方、民主党県議は「秋の知事選対応がやっと決まって落ち着いていたところなのに…。首相の辞任で総選挙が早まるのは間違いない」と気を引き締めた。

 県民からは「この前に内閣改造をやったばかりなのに、なぜこのタイミングで辞めるのか」(高校教諭)、「そんなに政権が続くとは思っていなかったので、大きな驚きはない」(会社員)といった声が聞かれた。

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