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採血用器具の使い回し 福井県済生会病院で8328人 禁止の情報伝達途絶か
採血用器具の使い回し問題で、県済生会病院(福井市和田中町、三浦將司院長)は19日、がん検診のPETセンター受診者8328人に使い回しを行っていたと発表した。毎回針は交換したが、血液が付着する可能性のあるキャップはアルコール消毒だけで使い回していた。肝炎ウイルス保持者と同一日に採血した474人に対し、近日中に連絡して肝炎検査を行う方針。
同タイプの器具は平成18年3月に厚生労働省が県を通じて注意を通達したが、同病院は医師会などの医療団体からの連絡はなかったとしており、器具に関する情報伝達が途絶していた可能性が高まっている。
会見した三浦院長は「受診者に心配や迷惑をかけ申し訳ない」と陳謝。474人以外の受診者で不安を覚える人にも、検査を行うと説明した。
同病院はPETセンターが診療を始めた平成16年3月2日から今年5月28日までの間、2台の器具を同センターの受診者に使用した。
診療終了後にガスで消毒を行っており、同一日の検査以外でウイルスが感染する危険性は低いと説明している。
一方、器具の使い回しについての注意喚起は、県が医師会、看護協会など医療関連4団体を通じて連絡したとしているが、三浦院長は「総務部の記録にはなかった」と述べた。
「医師会に加盟している医師個人への通知はあったかもしれないが、PETセンター以外で器具を使用していないため、問題視されなかった可能性がある」としており、今回の問題を受け「医療器具管理室」を新設、チェックを強化したという。