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【福島香織のあれも聞きたい】続・加藤紘一氏インタビュー(1)自民党のアイデンティティー探し (1/2ページ)

2009.6.27 13:01
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インタビューに答える加藤紘一氏=11日、東京・永田町の衆議院会館(撮影・水内茂幸)インタビューに答える加藤紘一氏=11日、東京・永田町の衆議院会館(撮影・水内茂幸)

 自民党の支持率の低迷が続く。政府が打ち出した経済対策はじわじわ効果が出始め、ライバル民主党には政治資金規正法違反などのスキャンダルまであるというのに、なぜに自民党は人気を回復できない? 近著『劇場政治の誤算』(角川書店)の中で「反共産主義という自民党の歴史的使命は終焉(しゅうえん)した」と書いた自民党のリベラル派、加藤紘一氏に、前回時間切れで聞けなかった自民党の今後について聞いた。保守リベラルが考える自民党再生の処方箋(せん)とは。

(政治部 福島香織)

歴史的使命終わった自民党

 【自民党と民主党との違いはない】

 −−前回は、このコーナーで中国、米国との関係のバランスをとる外交構想力についてお聞きしました。中国、つまり共産党の一党独裁の社会主義国とも共存協力を考えねばならない時代になったということですね。戦後の自民党は反共産主義という使命を担って結党されたことを思えば、先生の持論である自民党のひとつの歴史的使命が終わったというのは当を得ているように思います。では今後の自民党の新しい使命は、どこに見つけるべきか、というのが、きょうのテーマです。

 「1992年、ソビエト・ロシアが崩壊したときに、いわゆる反共政党としての自民党は、その時点で、考えてみりゃ終わっていたんですね。それで、相手側の政党も、イデオロギーを間違えたんだから、崩壊する運命だったわけです。それで、社会党はそれから何年かたって、特に自社さ連立政権(村山富市政権、1994年発足)に加わると同時に、立党の理念がなくなったわけです」

 −−自民党の歴史的使命も終わったけれど、ライバルもいなくなったから、しばらく自民党の時代が続いたんですね。

 「自民党というのは保守政党。保守政党というのは何かというと、戦前は地域のリーダーシップの、地域の中でまとめ側に立つ、ガバナンス(統治)の側に立つ、そういう意識の人たちの出世機会だったんですね。戦争前は保守2大党があって、立憲政友会と立憲民主党かな。大がかりなケンカをやっていたんだけど、すぐそれ2つ一緒になって、反共ということでまとまった経緯があります」

 「この戦争前と同じように、自民党、民主党が地域というものに立ち返って、同じものを目指して、ひとつに生まれかわるのか。それとも、民主党というのがね、ちょっとわれわれと違う政党として存在しうるのか、これからなんですよ」

 「でも、じゃあ、民主党ってなんだ?自民党との違いは? といわれると、わかんないでしょ」

 −−民主党と自民党の違いを明確に述べよといわれたら、考えこみます。外交や防衛など、政策ごとの違いがあることはわかりますが、党として、理念的にどういう差があるのか、とか。

 「ないんです。だから、政権与党になったら、その瞬間、その政党は終わるんです」

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インタビューに答える加藤紘一氏=11日、東京・永田町の衆議院会館(撮影・水内茂幸)
加藤紘一氏(水内茂幸撮影)
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