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政府、「白川総裁」「渡辺副総裁」案を提示 民主、渡辺氏案には難色
政府は7日夕、戦後初の空席が続く日銀総裁人事で日銀出身の白川方明副総裁(58)を昇格させ、白川氏の後任の副総裁に渡辺博史前財務省財務官の(58)を充てる人事案を国会に提示した。
民主党は「財政と金融の分離」を掲げ、財務(旧大蔵)事務次官経験者の総裁候補を参院で2度にわたり否決したが、白川氏については日銀出身であることから同意する方針。政府は9日の衆参両院本会議で同意を取り付け、直ちに任命したい考えだ。
渡辺氏の就任に対しては、民主党の小沢一郎代表が難色を示しているが、鳩山由紀夫幹事長は7日、「(財務省から日銀への)天下りとは考えない」と指摘。これに関し、町村氏は同日の記者会見で、渡辺副総裁案の取り扱いについて首相と協議する方針を示していた。
首相は日銀総裁について財政と金融の連携を重視する考えを示していたが、11日に先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)を控え、3度目の不同意は許されないと、民主党も受け入れ可能な白川氏昇格を決めた。
白川氏は日銀きっての理論家として知られ、審議役や理事を歴任、3月20日の副総裁就任と同時に総裁代行を務めてきた。渡辺氏は財務官当時、一度も為替介入しないなど「市場重視派」とされる。
渡辺博史・一橋大教授は、昭和47年東大法卒後、大蔵省(現財務省)入省。同省では主に主税畑を歩み、米ブラウン大で経済学修士号を取得。宮沢喜一元財務相秘書官などを経て、平成16年に国際局長から財務官に昇格。大規模な円売りドル買い介入を続けた前任者と異なり、3年の財務官任期中に一度も為替介入をしなかった。市場では「温厚な国際経済通」(エコノミスト)と評される。
公務を離れては、ミステリー小説の大ファンとしても知られ、著書に「ミステリで知る世界120カ国」(早川書房)もある。

