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「武藤氏なら不同意」 民主が方針固める
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民主党は1日、日銀総裁人事で、政府が最終調整していた武藤敏郎副総裁(64)の昇格案を提示した場合、不同意とする方針を固めた。与党が平成20年度予算案の衆院採決を強行したことで、もともと党内に異論のあった武藤氏を認めることはできないと判断したためだ。
民主党の小沢一郎代表は1日、盛岡市で記者会見し、「(予算案採決で)政府・与党に対する信頼関係が完全に失われた。日銀総裁人事であれ、他のことであれ与野党で冷静に話し合う状況にはない」と述べ、政府案に同意しない考えを表明。さらに民主党の不同意で総裁が空席になっても「仕方ないと思ってはいないが、そうなるかならないかはひとえに政府の責任だ」と強調した。政府側が民主党の意向に沿って再検討すべきだとの考えを示唆したものだ。
また、民主党幹部は都内で記者団に「(武藤氏の昇格案は)完全に受け入れられる状況ではなくなった。同意は100%なくなった」と指摘。「これは小沢氏の意向だ。予算案採決を強行するなら日銀総裁人事も吹っ飛ぶというのが小沢氏の考えだ」と説明した。
一方、福田康夫首相は「セカンドベスト」として温存し、民主党からも望む声のある山口泰(ゆたか)前副総裁(67)の起用も含め練り直しを急ぐ。与党内には「総裁は同意されず副総裁が同意されたら、副総裁が総裁職を代行できる」(閣僚経験者)とみて「武藤総裁」を推すべきだとの声も強い。
ただ、首相は2月24日、記者団に対し「民主党が反対なら同意を得られるだろうか。かといって、民主党から提案を受ける筋合いのものでもなく、政府が諮るものだ」と述べ、民主党も同意する人事案に一定の配慮を示す考えを示している。


