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【産経抄】11月6日
このニュースのトピックス:論争「朝日vs産経」
小沢一郎様、4日の会見には本当に驚きました。あなたの民主党代表の辞任表明もさることながら、2日の福田康夫首相との党首会談でのやりとりは、事実なのでしょうか。
▼あなたの外交、安全保障の考え方は承知しています。「国連の平和活動は国家の主権である自衛権を超えたものです。したがって、国連の平和活動は、たとえそれが武力の行使を含むものであっても、日本国憲法に抵触しない」。月刊誌『世界』11月号に寄稿した論文の一節につきてますね。
▼このような極端な「国連至上主義」に、小欄はとてもついていけませんが、野党党首であるあなたがどんな主張をなさろうと自由です。問題は、福田首相がそれを受け入れたかのように、あなたが話していることです。日本の安全保障政策が、密室のなかで根本的に覆されそうになった、というのですか。事実なら日本の政治の軽薄さに、あぜんとするしかありません。
▼朝日新聞と日経新聞を除いたマスコミ批判も、よく理解できません。何をもって誹謗(ひぼう)中傷とされるのでしょう。少なくとも、小紙は複数の証言から、事実を追いかけてきました。取材を受けなかったといいますが、いつも拒否してきたのはそちらのほうでしょう。
▼8月のシーファー駐日米大使との会談や与謝野馨前官房長官との囲碁対局など、自分に都合のいい話題だけ報じればいいんだ。そう言わんばかりの態度は、あなたが例に挙げた「昭和前半の歴史」すなわち言論統制の時代を思い起こさせます。
▼それにしても、作っては壊しの20年、何度も政界をにぎわしてくれました。きのうの小紙によれば、あなたは周辺に「もう疲れたよ」と漏らしているそうですね。こちらこそ、もうあなたに、疲れました。