ニュース:政治 RSS feed
【産経抄】10月10日
このニュースのトピックス:民主党
やっぱり民主党の小沢一郎代表は大したものだ。小沢氏の資金管理団体が政治資金で購入したマンションの部屋をコンサルタント会社などに賃貸し、1000万円近くの賃料を得ていたのがバレたのを当てこすっているのではない。月刊誌「世界」で発表した論文のことだ。
▼かいつまんでいえば、政権を奪取したあかつきには、アフガニスタンに展開する国際治安支援部隊(ISAF)への参加を実現したい、と宣言したのだ。「国連決議でオーソライズ(正当化)された平和活動に日本が参加することは、何ら憲法に抵触しない。たとえ結果的に武力の行使を含むものであっても」と言い切っている。
▼アフガニスタンでの「テロとの戦い」は、終わっていない。それどころかタリバンが息を吹き返し、おとといもオーストラリア軍兵士が路上爆弾で戦死するなど硝煙が絶えない。任務は厳しいものの、テロリストから攻撃される心配が少ないインド洋上の補給活動と比べれば危険度は月とスッポンだ。
▼それでも血を流す覚悟で日本も国際貢献をしようというのだから、ご立派だ。ただ、これと同じ趣旨の答弁を福田康夫首相が国会ですれば、野党はどう反応しただろうか。「憲法違反だ」と騒いで審議を拒否しただろう。
▼不思議なことに小沢氏への非難は党内からほとんど聞こえてこない。旧社会党出身者ら「憲法9条護持派」も剛腕党首に面と向かって文句をいえないのだろう。さすがは民主的な政党である。
▼政府は「憲法解釈上、難しい」と難色を示しているが、ここは一番、福田首相も小渕恵三元首相が得意だった「丸のみ」戦術をまねてはどうか。アフガンの大地は、憲法9条の偽善性をあますところなく教えてくれるはずだ。