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【正論】北の強硬路線は「焦り」の反映 東京基督教大学教授・西岡力 (1/3ページ)

2009.6.23 03:42
このニュースのトピックス脅迫・強要

日米韓の戦略的連携を

 北朝鮮は半世紀近くの間、米国本土まで届く核ミサイルの開発に邁進(まいしん)してきた。目的は韓国を武力併呑(へいどん)する際に、対米脅迫の手段として使い、米軍の介入を防ぐことだ。日米韓3カ国は彼らの戦略を見抜き、阻止するために一層の戦略的提携を強めるべきだ。

 1968年、金日成は次のような秘密教示を出した。

 「戦争準備を整えるうえで何よりも急ぐべきことは米国本土を攻撃することのできる手段を持つことだ。(略)米国本土にはこれまで一個の砲弾も落ちたことがない。このような米国が砲弾の洗礼を受けることになるとどうなるだろうか? そのときには状況が異なってくると思う。米国国内では反戦運動が起こるだろうし、そのうえ、第三世界諸国の反米共同運動が加勢することになれば、結局、米国の奴らが南朝鮮から手を離さざるを得なくなる。だから一日でも早く、核兵器と長距離ミサイルを自力生産できるように積極的に開発すべきである」(『金日成の秘密教示』産経新聞社)

 北朝鮮が米国に届く核ミサイルを持っても、米国との間で核抑止は成り立たない。核抑止とは、核の先制攻撃をされても破壊されない報復能力を持ってはじめて成り立つ。そのためには旧ソ連のような厖大(ぼうだい)な核兵器体系をもたなければならず、北には不可能だ。ただ、対南攻撃に対して米軍が参戦すれば米国と日本の大都市に核攻撃をかけると脅すことはできる。狙いは韓国の併呑であり、そのために日米を核ミサイルで脅す力を持ちたいのだ。彼らはぶれることなく開発をつづけ、このままでは近い将来、米国本土まで届く核ミサイルが完成する危険性がある。

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