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【宮家邦彦のWorld Watch】深刻な安全保障上の「現実」 (1/3ページ)

2009.4.9 07:57
このニュースのトピックス国連
“激やせ”が伝えられる金正日総書記。健康不安説は消えない=平壌の金日成総合大学(ロイター)“激やせ”が伝えられる金正日総書記。健康不安説は消えない=平壌の金日成総合大学(ロイター)

 北朝鮮の予告通り、「衛星ロケット」なるものが日本のはるか上空を飛び越えていった。わが国領域内に破片は落下せず、けが人も出なかった。明らかな安保理決議違反だが、中国の反対もあり新制裁決議は出そうもない。関係者は「まあ何事もなくて良かった」と胸をなで下ろす。

 もちろん、わが国の「迎撃能力」の議論は重要だ。しかし、今回の事件は中長期的により深刻な安全保障上の現実を改めてわれわれに突き付けているように思う。以下は、誰もが考えながら、語りたがらない近未来の「現実」である。あくまで筆者個人の頭の体操であることをお断りしておく。

 1 北朝鮮は核兵器開発を放棄せず、弾頭はいずれ小型化する

 「まず外交努力をすべし」と言うのは簡単だが、実行は容易でない。北朝鮮やイランが核兵器を開発する理由はただ一つ、自国のサバイバルだ。彼らにとって核保有のメリットはデメリットを凌駕(りょうが)する。真の同盟国のない北朝鮮にとって核は日米韓だけでなく、中国、ロシアに対する政治的抑止兵器でもあるからだ。残念ながら、対北朝鮮説得は失敗しつつあり、核ミサイルで武装する北朝鮮は既に現実なのだと思う。

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“激やせ”が伝えられる金正日総書記。健康不安説は消えない=平壌の金日成総合大学(ロイター)

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