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空自、イラク撤収開始 献身が生んだ「犠牲ゼロ」 (1/3ページ)

2008.12.15 22:19
このニュースのトピックス麻生内閣
イラクで最後の空輸を終えた航空自衛隊C130輸送機の乗組員ら=12日、クウェート(防衛省提供)イラクで最後の空輸を終えた航空自衛隊C130輸送機の乗組員ら=12日、クウェート(防衛省提供)

 イラクでの任務を終えた航空自衛隊が15日、撤収を始めた。3機のC130輸送機のうち最初の1機が、日本に向けてクウェートのアリアル・サレム飛行場を出発。情報収集で、バグダッドの多国籍軍司令部に派遣されていた隊員5人も帰国した。これまでの国際活動より格段に危険だったイラク派遣では、C130がロケット弾の標的になりかけたこともある。民主党のイラク特措法廃止法案は士気に影を落とし、有能なパイロットが自衛隊を去った。1人の犠牲者も出さずに5年の活動を完遂した裏側で何が起きていたのか。(半沢尚久)

 米中枢同時テロの発生日と同じ9月11日、町村信孝前官房長官は、唐突に空自撤収方針を表明した。

 実は前日の1本の公電がきっかけだった。

 《イラク政府は多国籍軍のうち(米英豪など)6カ国を残し、ほかの国は撤収させる意向だ》

 米政府は公電に記し、日本が6カ国に含まれていないことを公表するとも伝えてきた。主体的判断にこだわる日本政府は待ったをかけ、慌てて撤収方針を表明したのが真相で、出口戦略のなさを象徴している。

 

間一髪

 空自のC130が攻撃を受け、被害が出たケースはない。だが、隊員が肝を冷やす場面はあった。

 C130がバグダッド空港を離陸後、15分遅れで離陸し、同じルートを飛行した米軍機が対空砲で攻撃されている。同空港の滑走路で要人を乗せて待機中、C130の上を4発のロケット弾が飛び越えていたことも弾道計算で判明した。

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イラクで最後の空輸を終えた航空自衛隊C130輸送機の乗組員ら=12日、クウェート(防衛省提供)

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