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【政治部デスクの斜め書き】ねじれ国会がポイする…麻生太郎首相は政権投げ出し3人目になるのか (1/3ページ)

2008.11.30 21:11
このニュースのトピックス政治部デスクの斜め書き
岩手県一関市で街頭演説をする麻生首相=29日午後岩手県一関市で街頭演説をする麻生首相=29日午後

 「不良と呼ばれたことはあるが…」と、民主党の小沢一郎代表からチンピラ呼ばわりされて苦笑いしていたという麻生太郎首相。定額給付金の支給をめぐって自治体の負担や混乱が懸念される折、NHKホールで開かれた全国町村長大会に顔を出すと、「バラマキ」「丸投げ」などとヤジを浴び、あいさつを短めに終えたという。

 人気演芸番組「笑点」の大喜利コーナーでは、林家たい平が以前から麻生首相の物まねを口をひん曲げ、それでも割と好意的に取り上げていたが、最近は「頻繁(ひんぱん)」→「煩雑(はんざつ)」や「未曽有(みぞう)」→「未曾有(みぞゆう)」など首相の誤読ネタで笑いをとりはじめた。

 政治家も演説や答弁など言葉を使う商売。読み間違いや言い間違いのダメージは小さくない。20年近く前、民放の女子アナが「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」と読んだという話は、今も語り継がれており、首相の誤読も長く言い伝えられるだろう。新聞記者にとっても用語間違いは致命的で、読者の厳しい指摘を受けることは少なくない。政治家やアナウンサーとは異なり、こちらは口に出して読むわけではないのが救いだ。

 ベストセラー『バカの壁』で知られる解剖学者で東大名誉教授の養老孟司氏は、首相の相次ぐ誤読について「読字障害説」を提起し、他の面では高い才能の持ち主である可能性を指摘しているという。そこまで難しい話にしなくても、あえて首相を擁護すれば、2カ月前の総裁選びで、自民党員や国民は麻生首相に学術的、学究的な意味のインテリジェンスを期待したのだろうか。決してそうではあるまい。

 福田康夫前首相が辞任を決めた後、べらんめえ調でチョイ悪おやじ風なのは好き好きだが、前任者よりはずっと明るい。国民的人気はある。そういう麻生氏のキャラクターに救いを求めたのではなかったのか。

 程度問題はあるにせよ、漢字の読み間違いなど大したことはない。首相のキャラクターに期待したのであれば、自民党員はそう開き直るしかあるまい。本当に困るのは、一国の首相が大きなかじ取りを誤ることだ。政府・与党はクリスマスまで臨時国会の会期を延長したものの、緊急性の高い追加経済対策を裏打ちする第2次補正予算案は提出せず、来年の通常国会に先送りした。果たしてその判断は正しく、国民に受け入れられるものかどうか。

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岩手県一関市で街頭演説をする麻生首相=29日午後
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