MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 政治 政局政策地方行政写真RSS feed

「アフガンから逃げるな」外交評論家・岡本行夫氏 (1/5ページ)

2008.9.19 10:34
このニュースのトピックス国会
岡本行夫氏岡本行夫氏

 インド洋で海上自衛隊が行う給油支援活動の継続が危ぶまれている。日本は国際貢献に汗を流す自国民を守れもしない。外交評論家の岡本行夫氏(62)がそんな現状を憂い、テロとの戦いの主戦場、アフガニスタンへの関与継続を訴える長文を本紙に寄稿した。

何かがおかしい

 2004年4月24日の真夜中、3隻の自爆ボートがイラクのバスラ沖合のオイルターミナルに突っ込んできた。1隻の行く手には、原油を積んだ28万トンの超大型タンカー「高鈴」が停泊していた。間一髪のところで2隻のボートは多国籍軍に爆破され、「高鈴」は軽度の損傷で済んだ。

 しかしもう1隻のボートを阻止しようとしたアメリカ海軍と沿岸警備隊のペルナセリ1等水兵(24)、ワッツ2等水兵(28)、ブルッケンタル3等水兵(24)は、ボートの自爆によって死亡した。3人とも、本国に幼い子供たちを残していた。2日後、国際テロ組織アルカーイダ系のグループが犯行声明を出した。

 今年8月27日、アフガニスタンでNGO(非政府組織)「ペシャワール会」の伊藤和也さんが遺体で発見された。伊藤さんはジャララバード近くで多くの村民に慕われながら農業指導を行っていた。しかし、この痛ましい殺害事件を報じた夜の報道番組の人気キャスター氏は「テロとの戦いのひどさ、これは一体なんだろうという気になります」と、カメラに向かって深くうなずいた。彼は、伊藤さんを殺したテロがひどいと言ったのではない。伊藤さんが殺されたのは米軍の誤爆などが原因である、だからテロと戦うことがひどいと言ったのだ。

 このキャスター氏は、イラクで自爆ボートを阻止して殉職した3人のアメリカ人の遺児たちに「お父さんはひどいことをしてくれた」と言うのだろうか。一部のマスコミは、秩序を維持する側と破壊する側のどちらを被害者、どちらを加害者と考えているのだろうか。何かがおかしい。

 こうした空気の中で、インド洋に海上自衛隊の補給艦を派遣する「新テロ対策特別措置法」が打ち切られようとしている。改正案成立のめどはたっていない。

襲撃者たち

 海上自衛隊の補給艦は、インド洋のソマリア沖に展開する多国籍艦隊に給油するのが任務だ。ソマリア沖では、日本の海運会社が所有したり管理したりする船舶に対する襲撃が頻発している。今年の4月21日には巨大タンカー「高山」が襲われた。

 午前4時すぎ、サウジ西岸に向かっていた同船の4キロ先に現れて急速に接近してきた不審船は、ロケット弾と機関銃を撃ちこみながら「高山」に強制接舷しようと執拗(しつよう)に試みた。付近の海域に展開していた多国籍艦隊のドイツ軍艦「エムデン」が救難信号を受信し、「高山」と交信しながらただちに救出に向かった。常に多国籍軍の通信を傍受している襲撃者たちは、1時間後に逃亡した。

このニュースの写真

岡本行夫氏
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。