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【安全保障読本】「信賞」なき自衛官の名誉 (2/3ページ)
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多くの国で、軍人は武勲・功績に応じ、祖国から勲章が贈られる。勲章は礼装に付けるが、日常着用する軍服には勲章の略章が付けられる。だが、防衛功労章は国家により賜る勲章ではなく、防衛省が独自に制定した“メダル”でしかない。記念章の方は功労章という“メダル”に対する、事実上の略章という位置付けである。36種類も定めている割に、自衛隊内で「グリコのおまけ」と揶揄(やゆ)されるのは、こうした軽さゆえだ。防衛駐在官=武官ら自衛官の多くが、外国や在日大使館における公式パーティーへの出席を厭(いと)う理由は、礼装に着ける勲章がないからでもある。もっとも、勲章を着けている自衛官を時に見かける。実は、海外勤務・任務などの際、現地政府から授与された勲章だ。
4人が属した鹿児島・奄美以南と沖縄全域の急患空輸を担う陸自第1混成団第101飛行隊の出動は、荒天も含め8000回近い。厳しい訓練や過酷な出動を重ねることから、軍隊では平時でも殉職者が多い。自衛隊員もこの半世紀、約1800人が公務中に命を落とした。隊員は入隊時に「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂につとめ、もつて国民の負託にこたえる」という「服務の宣誓」を、法で義務付けられてもいる。