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正論懇話会・加地伸行氏の講演要旨 「台湾全土で工業化展開を」 (1/3ページ)
中国ではさまざまな現象が起きているが、本質をつかまないと意味がはっきりせず、誤解も多くなる。
四川大地震で対処している軍は、四川を中心とする特定の軍区から出ており、全土から派遣されていない。中国軍は8つの軍区に分かれており、それぞれが実質的に独立し小さな国家のようになっている。テントが不足しているのは全軍が動かないからだ。各軍区の自給自足が徹底されているため、永遠に自己膨張するしかなく、構造的に軍備縮小はできない。
経済の見方も誤解されている。工業化で経済が発展し生活レベルが上がったから食糧を集めていると考えられがちだが、中国は40年前、すでに北部の主食である小麦を大量に輸入していた。食糧輸入が必要という大前提があって、安い工業製品を世界に大量に売って外貨を得ている。国際競争力をつけるためには低コストで作る以外にないという考えだ。
したがって、中国の工業が日本に追いつくのは難しいと思う。工業発展には優秀な理系の人材が必要だが、留学生はまず海外での就職を希望する。本国に戻っても、待っているのは官僚ポスト。企業に就職しても独立を目指し、血縁者を集めて利益を分け合うことを考える。トップレベルの人材が全員帰国し、全員国家のために働くのなら脅威だが、幸いそうではない。





