ニュース: 政治 RSS feed
自衛隊機派遣見送りを正式決定 中国の慎重論に配慮 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:官房長官会見
町村信孝官房長官は30日午前の記者会見で、中国・四川大地震の被災者への物資輸送で検討していた航空自衛隊機の派遣を見送り、民間チャーター機で「代替」することを明らかにした。見送る理由として町村長官は「中国内で一部慎重論が出ていることも考慮し、日中間で協議した結果だ」と述べ、中国政府内の事情を重視したことを挙げた。
政府は27日に北京の日本大使館に来た「追加支援がほしい。その際、(物資を運ぶのは)自衛隊であっても構わない」との要請を受け、C130輸送機5機を活用する方向で調整を進めていた。町村長官も28日には「自衛隊機で中国の空港まで運んでもらいたい、という趣旨だと理解している」と述べていた。
しかし、この日の記者会見では「自衛隊機の活用もひとつのアイデアであると中国側から内々の打診があったが、自衛隊機を輸送すると合意したことはない」と強調。今後、四川大地震をめぐって自衛隊機を使用する可能性は「今の状況ではない」とも言明した。
自衛隊機派遣の構想があがったことによる日中関係への影響について「(懸念は)してない。摩擦が起きてまでやる話ではないので慎重に考えた」と述べた。
自衛隊機派遣の見送りについて、石破茂防衛相も30日午前の記者会見で、中国国民の旧日本軍への感情が一因にあることを念頭に「(中国国民の)日本への信頼を獲得するための努力を、今後も地道に着実にやっていかなければならない」と述べた。一方、テント設営などのために自衛隊員が中国に派遣される可能性には「いろんな可能性がある。中国側と調整することになる」と指摘した。

