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政府、自衛隊機派遣見送り 中国側と調整つかず

2008.5.30 01:36
このニュースのトピックス四川大地震

 政府は29日、中国・四川大地震の被災者への物資を輸送するために、航空自衛隊のC130輸送機など自衛隊機を派遣することを見送ることを決めた。「中国政府の正式要請がない」(政府高官)うえに、テントなど物資の確保に時間がかかるなどの物理的要因もあり、中国側と調整がつかなかったためだ。この問題では、中国側は「支援要請はしたが、自衛隊機と限定したわけではない」と日本側の報道先行に困惑を示していた。政府はこれを受け、民間機による輸送の検討を本格化させる。

 政府は、27日に北京の日本大使館に来た「追加支援がほしい。その際、(物資を運ぶのは)自衛隊であっても構わない」との要請を受け、C130輸送機5機を活用し、3日間8便でテント200張や毛布3600枚などの支援物資を四川省・成都に直接輸送する方向で調整を進めていた。中国側の正式要請があれば、石破茂防衛相が空自部隊に国際緊急援助隊派遣法に基づく派遣命令を出し、第1便3機が24時間以内に中国に向け離陸。このほか、テント設営の要員として陸上自衛隊から6人、統幕から30人派遣することも検討していた。

 だが、自衛隊機派遣構想が「マスコミに漏れすぎた」(政府関係者)こともあり、まだ旧日本軍に対する反発と抵抗感が強い中国側が態度を硬化させた。28日夜の段階で「自衛隊派遣の可能性は五分五分」(外務省幹部)となっていた。町村信孝官房長官も29日午後の記者会見で、「先方との調整が残っている」と述べ、直ちに派遣できるような段階には至っていないとの現状認識を表明。また、「中国政府の中にもいろんな考えもあるようだ」と、同政府内に自衛隊機に抵抗する勢力があることを示唆していた。

 政府サイドは、27日の「要請」は「中国の武官」(政府高官)からだったが、「中国政府内の手続きが終わらないままの要請だったようだ」(政府関係者)とみている。

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