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福田ビジョン 温室効果ガス削減 目標独り歩き (1/3ページ)
このニュースのトピックス:官房長官会見
●60〜80%で調整
政府が6月上中旬を目標に発表する「福田ビジョン」に、2050年時点での日本の温室効果ガス削減目標を60〜80%と盛りこむ方向で調整を始めていることが12日、分かった。7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で地球温暖化対策が主要議題となることから、事前に日本の独自の方針を掲げることで、議長国としての主導権を握り、議論をリードする狙いがある。
福田康夫首相は、週内にも町村信孝官房長官、高村正彦外相、甘利明経済産業相、鴨下一郎環境相を集め、日本の独自目標設定に向け作業と調整を本格化させるよう指示する。
町村長官は12日午後の記者会見で、「サミットに向けて日本の主張を明確にしていく必要がある。そのうちの一つとして、日本の50年の目標をどこにするのか示すことに意味がある」と述べ、長期目標を掲げる意義を強調した。
中国の胡錦濤国家主席訪日を政権浮揚につなげられなかった福田首相は、北海道洞爺湖サミットで目に見える成果を出す必要に迫られており、自らの存在感を示すためにも、成功のカギを握るとされる温室効果ガスの削減目標で欧州と同じ方針を示すことになったとみられる。ただ、産業界の調整も十分できていない中で、削減目標がいきなり表に出たことは、数値が独り歩きしてしまい、逆に作業を難しくさせた側面もある。