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【一筆多論】小林毅 新三無主義を吹き飛ばせ (2/2ページ)
このニュースのトピックス:橋下府政
漫才師や文化人がこぞって移転に反対している上方演芸資料館(ワッハ上方)については、府が年間約2億8000万円の賃料を吉本興業に払っていることから、「(吉本など)お笑い文化を担う民間企業に移管しては」「家賃がネックなら、値下げをお願いできないのでしょうか」との提案があった。
廃止方針が示された国際児童文学館では「(存続を求める)文化人たちが自ら支援基金を創設し、資金援助を呼びかけたら」との声もあった。
無論、橋下行革を後押しする内容ばかりではない。特に教育や治安に関しては反対論や懸念が中心だ。だが、賛否いずれも、自分の身に引きつけた、「無理、無駄、無意味」とは無縁の真剣なものばかりである。
橋下知事の手法を「小泉流劇場型政治の亜流」と皮肉る向きもあろう。それでも、これまで府の財政問題と切実に向き合おうとしなかった府民を振り向かせたのは間違いない。
長期不況の中、血のにじむようなリストラを実行し、企業は筋肉質になった。少子高齢化の進行で、国の活力低下が心配される中、社会を、とりわけ行政を筋肉質に作りかえなければ、日本の将来は開けない。国民が新三無主義を決め込んでいる場合ではない。
そして、そうさせないために、どのように問題を提起していくか。それが今求められる政治の役割である。