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【集う】チベット亡命政府駐日代表が講演(11日、横浜市港北区のスペース・オルタ
「法王は今年で73歳。中国は法王が亡くなればチベット問題をうやむやにできると思っている。時間がないんです。どうか日本の皆さんもチベットの真実を語り、伝えてください」
新横浜駅に近いミニシアター。100席ほどの客席を埋めた市民を前に、ダライ・ラマ法王日本代表部のラクパ・ツォコさん(50)は呼びかける。インド・ダラムサラにあるチベット亡命政府の駐日代表だ。チベットとの交流、支援を続けるチベット交流会の講演要請に、ラクパさんはフィリピン出張を延期して駆け付けた。
冒頭、会を主宰する主婦の西依玉美さん(50)が「中国のチベット弾圧をめぐり、北京五輪聖火リレーへの抗議ばかりが報道されたが、今も続く弾圧の実情は伝わってこない。ぜひ代表にお話しいただきたい」とあいさつ。
ラクパさんは「1950年の中国侵攻前のチベットは、現在の自治区の2倍余りの250万平方キロに及んだ」「弾圧によるチベット人犠牲者はこれまでに120万人に上る」と説明。ダライ・ラマ14世がインド亡命を余儀なくされた59年3月10日の民族蜂起(チベット動乱)を「忘れられない日として若い世代に伝えている」とし、今回の騒乱も「3月10日に平和的デモを行った僧侶への弾圧がきっかけだった」と振り返る。
亡命政府のまとめでは、今回の騒乱で中国側に殺されたチベット人は200人を超えた。「中国側は一度に僧侶80人を処刑し、証拠を消すため深夜にトラックで遺体を運んで焼却した」と騒乱後の実情を説明。
そして「どんな人も輪廻(りんね)転生の中で一度は親子同士になった。たとえ敵でも、かつて親子だったことを思えば憎しみは薄まる」という法王の言葉を引き、「私たちは中国の立場にも配慮して独立回復は求めない。代わりに外交、防衛以外のすべての自治権回復を求めているんです」と強調した。(八並朋昌)

