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ガス田問題「全景がみえてきた」とはいうものの… 日中首脳会談 (1/2ページ)

2008.5.7 23:15
このニュースのトピックス官房長官会見

 福田康夫首相と中国の胡錦濤国家主席の首脳会談で、懸案はどうなったか。

 ■東シナ海ガス田

 両首脳は共同記者会見で、共同開発の対象海域などをめぐって日中両国の主張が対立してきた東シナ海ガス田問題について、それぞれ「大きな進展があり解決のめどが立った」(首相)、「重要な進展を遂げ、問題解決の全景が見えてきた」(胡主席)と語って前進をアピールした。

 言葉通りなら、長年の懸案に解決の道筋が見えてきたことになるが、まだ「完全な合意には至っていない」(町村信孝官房長官)のが実態だ。

 視野にあるのは、日本側が提案している、日中の海岸線から等距離にある「中間線」をまたぐ日中双方の海域で共同開発を模索する方向とみられる。ただ、具体的な対象海域や共同開発のあり方など肝心の部分については「詰めの協議が必要で、最終形がまだ決まっていない」(外務省筋)として明らかにされていない。

 政府高官が「日中双方の国内調整も残っている。すぐに発表すればたちまち壊れてしまう」と指摘するように、新たに作られる合意案は、日中双方の国内で反発を招く可能性が高い。

 ことに合意が採掘の既成事実を重ねてきた中国側に譲歩する形となれば、低支持率にあえぐ福田首相にとっては、さらに痛手となる。

 ■第4の政治文書

 会談では、両首脳が「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する日中共同声明」に署名した。中国の国家主席が、日本の首相と交わした文書に署名するのは初めて。昭和47年の日中共同声明、53年の日中平和友好条約、平成10年の日中共同宣言に続く「第4の政治文書」との位置づけだ。

 「安倍内閣時代の一昨年10月と昨年4月の日中共同プレス発表で表明した立場を確認し、塗り固めた」

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