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問題続発「うやむやにできぬ」 首相背水 強気を演出 (1/2ページ)
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7日の日中首脳会談。福田康夫首相は「背水の陣」という心境で臨んだのではなかっただろうか。中国製ギョーザ中毒事件、チベット騒乱、長野での聖火リレー時の中国人による暴行…。問題続発の中で来日した中国の胡錦濤国家主席。あまりに時期が悪く、日中蜜月を演出して政権浮揚のきっかけにするどころか、対応を間違えれば国民の反発を招き「政権の寿命を縮めかねない」(自民党筋)状態だった。首相は、いくつか従来より突っ込んだ発言をしてみせたのも、こうした状況と無関係ではない。もちろん、その踏み込み方はまだまだ甘かったようだが…。(阿比留瑠比)
「一つ誤れば、不特定の人命が失われていた可能性もあり、断じてうやむやにできない」
首脳会談で福田首相はこう強調し、ギョーザ事件の真相解明の必要性を強い調子で訴えた。中国公安省が今年2月、検出された殺虫剤について日本国内での混入を示唆した際には「非常に前向きですね」と中国をかばった親中派の首相としては異例の発言だった。食の安全問題に敏感な国民の目を意識したようだ。
胡主席にとって、今回の来日はチベット騒乱後初の外国訪問だ。日中首脳はチベットをどう論じるか。世界の注目が集まっていた。中国政府とチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世側との4日の対話について胡主席から説明を受けた首相は、それを高く評価してみせた。その上で「わが国も含め、国際社会に状況を懸念し、心配する声が広がっていることも事実だ」と指摘した。
胡主席は「うなずきながら聞いていた」(外務省幹部)が、結局、「ダライ・ラマ側との矛盾は祖国の分裂か統一かという国家主権の問題だ」とはねつけた。