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サミットに政権を賭ける首相
福田康夫首相が7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)が行われる北海道内を訪問し、議長としての意気込みをアピールした。民主党との対立で政策遂行に混乱が生じ、内閣支持率は低下の一途をたどっており、政権は「内外ともにうまくいかない」(首相周辺)のが実情だ。サミットを成功させ、政権維持につなげようという思いが叶うかどうかは不透明だ。
首相は4日夜に現地入りし、サミット会場となる北海道洞爺湖町の「ザ・ウィンザーホテル洞爺」に宿泊。5日は朝から、サミット関連の会場を視察、参加国のファーストレディーらが集うフランス料理店「レストラン・マッカリーナ」(真狩(まつかり)村)では、同記者団に向かって「新婚旅行はここにしようね」と推薦する冗談も口にした。
首相がサミット議長国として出席するのは「父の故赳夫元首相が果たせなかった夢」(自民党幹部)であった。今月20日の李明博韓国大統領の訪日を皮切りに、5月には欧州歴訪、胡錦濤中国国家主席の訪日、第4回アフリカ開発会議(TICADIV)の横浜開催などと外交日程がめじろ押しで、「外交の福田」をアピールする絶好の機会にもなる。
サミット会場で懇談会を開いたのも、地球温暖化対策が北海道洞爺湖サミットの主要議題になることと連動している。首相は懇談会の最後に「サミットで諸外国に言えるような提言、提案をいただきたい」と、サミットを成功させるために懇談会のメンバーにハッパをかけた。
ただ、福田内閣の支持率は、産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の最新の世論調査で23・8%となり、安倍晋三前内閣の退陣前の水準に近づいてきた。自民党内には「サミット成功が政権浮揚につながるのか」(関係者)と冷ややかな見方があるほか、サミット後に照準を合わせた「ポスト福田」の動きも出始めている。