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「清徳丸を認識せず」 航海長メモで説明

2008.3.1 20:15
このニュースのトピックスイージス艦衝突事故
衝突で分断された「清徳丸」と対面する、吉清さん父子の親族ら=1日午後0時49分、神奈川県の海自横須賀基地衝突で分断された「清徳丸」と対面する、吉清さん父子の親族ら=1日午後0時49分、神奈川県の海自横須賀基地

 千葉県・野島崎沖で起きた海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、あたごの航海長が事故当日に防衛省幹部らの事情聴取を受けた際、「衝突まで漁船(清徳丸)には気づかなかった」との趣旨の説明をしていたことが1日、明らかになった。航海長が説明用に記したメモには、衝突までレーダーで清徳丸を認識していなかったことをうかがわせる記述があるという。

 防衛省幹部によると、航海長は事故当日の2月19日午前10時ごろ、ヘリコプターで防衛省に出向き、まず海幕防衛部長らに当時の状況を説明。その際に航海長は記憶をたどって作成したメモを見ながら「レーダーでは2隻の漁船しか視認しておらず、この2隻の航跡が重なることがあり、1隻かもしれないと思っていた」との趣旨の説明をしたという。

 説明によると、あたごは前方右手数キロに漁船をレーダーで確認、航跡を追尾しながら監視を続けたが、衝突した午前4時7分の2分前に前方を右から左に横切った。この漁船は清徳丸の僚船である可能性が高いという。

 航海長は衝突の2分前に「見張り員が緑の灯火を視認した」と説明したが、「何の灯火かよくわからなかった」と話した。説明を受けた海幕幹部らは「レーダーで清徳丸は正確に探知していなかった可能性がある」「衝突2分前の緑の灯火は清徳丸右舷の灯火とは確認できない」との共通認識を持ったという。

 航海長は海幕幹部への説明の後、同日正午ごろから石破茂防衛相、増田好平防衛事務次官らにもメモを示しながら同様の説明をしたという。

 防衛省は、航海長の手書きメモや聞き取り記録、漁船とあたごの位置関係の見取り図などを海保に提供している。

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衝突で分断された「清徳丸」と対面する、吉清さん父子の親族ら=1日午後0時49分、神奈川県の海自横須賀基地
「清徳丸」から回収された漁具などを見る、吉清さん父子の親族ら=1日午後0時58分、神奈川県横須賀市で共同通信社ヘリから
衝突で分断された「清徳丸」の中を見る吉清さん父子の親族ら=1日午後0時48分、神奈川県横須賀市で共同通信社ヘリから
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