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超党派訪韓団 加藤氏の狙いは?

2008.2.11 00:24
このニュースのトピックス超党派
加藤紘一氏の「訪朝団」の狙いは?加藤紘一氏の「訪朝団」の狙いは?

 【ソウル=水内茂幸】自民党の加藤紘一元幹事長ら超党派訪韓団計16人が10日、韓国・ソウルに到着した。11日に次期大統領の李明博(イ・ミョンバク)氏とソウル市内で会談する。民主党からの参加者は仙谷由人、枝野幸男の両元政調会長ら小沢一郎代表と距離を置く議員ばかり。昨年11月に自民、民主両党の大連立構想が頓挫し、衆参のねじれ打開策が見えぬ中、「リベラル勢力の結集」に向けてコツコツ足場を固めてきた加藤氏の狙いが透けてみえる。

 「外交はできる限り超党派でやるべきだ。よい訪韓団ができ、実りある訪問となりそうだ」

 加藤氏は10日、ソウル市内の同行記者団に満足げに語ったが、政界再編については「それはどう動くか分からない。ただ、(自民、民主両党の)大連立のように9割が一緒になるのでは国会がなくなってしまうのと一緒だ」とけむに巻いた。

 だが、加藤氏の念頭に自民、民主のリベラル勢力合流という青写真があるのは明らかだ。

 訪韓団に民主党から参加した5人は小沢執行部体制に批判的な面々ばかり。自民党は元新党さきがけの園田博之政調会長代理らリベラル色の強い議員をそろえた。加藤氏は帰国後もこのメンバーでアジア政策などの勉強会を続ける考えだ。

 「大連立が失敗した後、小沢氏は民主党議員に超党派活動や政策討議を反対しているようだが、こういう時こそ激突せずに超党派で討論すべきじゃないですか」

 加藤氏は1日、福田康夫首相に自らの構想を提言した。だが、この構想は民主党の亀裂を広げかねない。小沢氏との党首会談に未練を残す首相はあいまいな言い回しに終始した。

 加藤氏は安倍晋三前首相や麻生太郎前幹事長ら「保守派」の台頭に強い危機感を持ち、2年ほど前から政界再編構想を温めてきた。自らがキャスターを務めるCS番組に民主党の若手・中堅を招いたり、さまざまな政策勉強会に名を連ねたのもその布石だった。

 その裏には平成12年の「加藤の乱」後、自民党内で反主流派に甘んじてきた悔しさもある。小泉純一郎元首相とはもともと「YKK」と呼ばれる盟友関係だったが、対中外交をめぐり反目。福田政権樹立では立役者の1人だったが、結局、町村派に主導権を握られ、無役のまま。かつて自らが率いた谷垣派は古賀派との合流を決め、党内抗争では手詰まり感があった。それだけに「衆参ねじれ」は加藤氏に好機と映ったようだ。

 だが、加藤氏の動きは、逆に麻生氏や平沼赳夫元経済産業相ら「保守派結集」を促し、福田政権への打撃となる可能性も高い。枝野氏は10日、「加藤氏らに離党するつもりはあるのか。離党し、再編後に野党になることも辞さないならば大歓迎だが、それが嫌なら再編は幻想でしかない」と冷淡に語った。

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加藤紘一氏の「訪朝団」の狙いは?
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