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【日米安保の現場報告】(上)信頼損なう日本の現状 (1/3ページ)

2007.12.23 08:58
このニュースのトピックスイージス艦衝突事故

 ハワイ・オアフ島のヒッカム空軍基地。抜けるような青空の下、本土以外で初めて配備された戦略輸送機C17が翼を休める。最新鋭戦闘機F22も2010年以降に配備される予定だ。

 ケニー司令部も新設された。2年半で30回以上の演習に参加。今年8月、グアムに大規模な海・空軍戦力を集めた「バリアント・シールド」でも航空部隊を指揮した。

 太平洋軍副司令官のダニエル・リーフ中将は、バリアント・シールドが中国を念頭に置いた演習であると認めたうえで、こう強調する。「米国がアジア太平洋地域の平和と安定に関与していくことをすべての国に伝える意義もあった」。このメッセージはむろん、日本にも向けられたものだ。

                 ◆◇◆

 10〜11月にかけ、米政府や軍の実務者、安全保障研究者らと意見交換する機会を得た。繰り返し耳にしたのは、「日米同盟を基軸に中国を責任あるステークホルダー(利害共有者)に導く」との言葉だ。

 中国が覇権主義に傾けば封じ込められるよう、戦力をシフトしておく戦略も鮮明だった。「われわれの軍事力を見て敵に回ったときの結果を理解するべきだ」(空軍幹部)。海軍力の6割をアジア太平洋に配置し、米軍再編で日米の抑止力を向上させるのもその一環だ。

 この戦略は北朝鮮への抑止力にもなる。新型原子力潜水艦の極東配備を進めるロシアもきな臭く、「ロシアの戦力増強に態勢を取り直すためにも、米軍再編を通じた日本の協力を必要としている」(拓殖大海外事情研究所所長の森本敏氏)。

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