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PAC3訓練を延期 テロ特措法、不祥事に配慮
このニュースのトピックス:イージス艦衝突事故
首都圏での配備が進むミサイル防衛(MD)システムの中核をなす地対空誘導弾パトリオット(PAC3)について、防衛省は12月中に予定していた移動展開訓練を来年に延期する方針を固めた。訓練は国が管理する新宿御苑(新宿区)、防衛省のある市ケ谷駐屯地(同)で今月予定され、その後、東京都が管理する晴海埠頭(ふとう)公園(中央区)でも実施する計画だった。新テロ対策特別措置法案の審議中であることや、防衛省不祥事への反発が強まっていることを配慮したとみられる。
PAC3は、イージス艦に搭載された海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が大気圏外で撃ち漏らした弾道ミサイルを地上から迎撃するもの。射程が20キロ以下と短く、首都の中枢機能を守るには、配備されている航空自衛隊入間基地(埼玉県)から器材を都心に移動させる必要がある。
周囲にビルなどの遮蔽(しゃへい)物があるとレーダー、管制装置、通信機器が正確に機能しない恐れがあるため、訓練は実戦同様の環境でレーダーの感度や通信状況を確認することにある。
訓練は当初、今年9月の予定だったが、安倍晋三前首相の辞任による政治状況の混乱で12月に延期されて、さらに年明けに先送りされることになった。