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ずさんアスベスト対策 国交省 175万棟を未検査 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:年末・年始
肺がんを引き起こす恐れのあるアスベスト(石綿)を使った施設へ早期に実態調査を行う政府方針にもかかわらず、国土交通省が床面積1000平方メートル未満の民間建築物の調査を実施せず、未調査物件が約175万棟にのぼることが5日、総務省の調査で分かった。サンプル調査でアスベストが確認されたケースもあり、政府のアスベスト対策のずさんさが改めて浮き彫りになった。総務省は週明けにも、国交省に対し改善勧告を行う。
政府は平成17年7月、民間建築物、公共住宅、学校施設、病院などすべての建物を対象に「アスベストの使用実態について調査し、早期に公表する」との方針を閣僚会合で決定し、関係省庁に指示した。
だが国交省は、所管する民間建築物の調査対象を(1)おおむね1000平方メートル以上(2)昭和31年ごろから平成元年までに施工された−の約25万棟に限定していた。この調査では、約1万5000棟でアスベストの使用を確認し、除去処置などの指示を行ったが、1000平方メートル未満の建築物の調査は放置された。国交省はその理由を「アスベストの分析結果が得られるまで長期間を要し、混乱しないように、調査範囲を限定するのが適当とみられた」と説明している。
社会資本整備審議会の調査では、該当する物件は全国で約175万棟にのぼり、マンションやホテルなど現在も使用されている可能性が高い。