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【産経抄】12月5日

2007.12.5 03:39
このニュースのトピックス産経抄

 なんだかんだ言ってもやっぱり野球は面白い。北京五輪出場を決めた野球日本代表の面々がきのう凱旋(がいせん)帰国したが、選手より派手なガッツポーズを決めて目立っていた星野仙一監督をはじめどの顔も晴れやかだった。

 ▼中でもいい顔をしていたのは、台湾戦でリードされた七回に代走で出場、三塁に猛スライディングして逆転勝利を呼び込んだ主将の宮本慎也選手(37)だ。その宮本主将がサンケイスポーツ(4日付)に手記を寄せ、「国と国との勝負。『戦争』のつもりで戦った」と星野ジャパンの強さの源を明かしている。

 ▼決戦前、主将はミーティングで若い選手たちにこう語りかけたという。「今まで自分のために(野球を)やっていたことが多いと思う。でも、今回ぐらいは、人のために、自分以外のためにやっていいんじゃないか」。

 ▼日の丸を背負う意義はここにある。残念ながら五輪種目としての野球は、北京五輪でひとまず終了する。だからこそ、「日本が金メダルを必ずとる」という主将の宣言はなんとも頼もしく、来年8月が待ち遠しい。

 ▼同じ北京行きでもどうかと思うのが、あす出発する民主党の大型訪中団だ。小沢一郎代表をはじめ民主党を中心とした国会議員四十数人がそろって国会を休んで北京詣でに出かけるという。おかげで本会議も開けない。

 ▼訪中が決まったときには、安倍晋三前首相の退陣によって臨時国会がここまで延びるとは想定外だったろうが、政治は生き物だ。会期中を理由に規模を縮小し小沢氏ら幹部だけが訪中しても非礼にならぬ。自民党も同じだ。「日中友好」という呪文(じゅもん)を唱えて無意味な北京詣でにいそしむ議員のなんと多いことか。日の丸を背負う気概のない国会議員は帰ってこなくていい。

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