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日の出山荘が記念館で再出発
「ロン・ヤス会談」の舞台として脚光を浴びた東京都日の出町の「日の出山荘」が記念館となって生まれ変わり、10日午前、開館記念式典が開かれた。会談を演出し、主役でもあった中曽根康弘元首相(89)も駆けつけ、「レーガン大統領には日本の土を踏んでほしいとの思いで来ていただいたので、日の出町が町のために活用するといっていただいていることに対し、光栄に思い感謝している。大勢の人にきていただいて、こういう人間がいたとの人間臭を味わってほしい」とあいさつした。11日から一般公開される。
山荘は、中曽根氏が都会を離れ、心身のリフレッシュと精神の鍛錬をするための場所として昭和38年に購入した。2万5346平方メートルの敷地には、同氏が政治家を志すときに掲げた言葉を用いた「青雲堂」、25平方メートルほどの茶室「天心亭」などの木造家屋3棟と、庭がある。
58年11月11日、中曽根氏は当時のロナルド・レーガン米大統領(1911〜2004年)と夫人の訪日にあたり、日本の自然に触れてもらおうと、この山荘に招いた。首脳会談では世界の安全保障をめぐり意見交換したほか、会談の前後では自ら茶を点ててもてなしたほか、2人でホラ貝を吹き合うなど、緊密な「ロン・ヤス」関係が演出された。
山荘はその後も「ポスト中曽根」を競った竹下登、安倍晋太郎、宮沢喜一の3氏や、全斗煥元韓国大統領らを招待する場に使われ、「中曽根政治」には欠かせない舞台となった。
昨年、中曽根氏は日の出町に寄贈。町は会談の歴史的意義と成果を伝えるとともに、観光客の増加も図る目的で「日の出山荘 中曽根康弘・ロナルド レーガン日米首脳会談記念館」として整備した。山荘を訪れた要人の写真や贈答品、中曽根氏の書画などが展示されている。問い合わせは(電)042・597・7323。



