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小沢代表めぐる混乱尻目に「沈黙は金」 騒げば新テロ法案に影響と静観の与党 

2007.11.6 23:01
このニュースのトピックス小沢一郎

 6日夜、民主党の小沢一郎代表が辞任表明を撤回したが、一連の混乱が続く中、自民、公明両党は沈黙を続けてきた。与党内に、“密室”で行われた福田康夫首相と小沢氏の党首会談への不満があるのは確かだが、「せっかくの敵失なのに、与党が足並みを乱れさせるのは得策ではない」(閣僚経験者)と判断したからだ。ただ、民主党が、「徹底抗戦」路線に立ち戻る可能性もあり、政府・与党が方針を決めかねているのも事実。会期末を控えて政界に広がる霧はなお深い。

 「国会再開後1カ月たったが、1本も法律が通っていない現状をなんとか打開したいと思い、党首会談を行った。相手の立場もあるので、みなさんに細やかに内容をお話しできなかったが、ひとつ理解を願いたい」

 首相は6日午前、普段は出ることのない党役員連絡会に出席し、こう説明した。首相から会談の内容を詳細に説明してもらえず、党内に渦巻く不満に配慮したものだ。

 出席者から異論は出ず、首相が席を立つ際は拍手がわいた。伊吹文明幹事長は「わが党はちょっと大人の政党だな」と民主党を皮肉った。

 続く党総務会では、伊吹氏が首相の発言を紹介。加藤紘一元幹事長が、小沢氏が主張する自衛隊の海外派遣を可能とする恒久法制定について、「小沢氏は、国連決議さえあれば武力行使も認められるかのようなことを言っているが、ちゃんと反論しないと誤解を生じる」とクギを刺したが、会談自体は評価。他の出席者からも会談への批判はなかった。

 自民党でも「会談は危険なカケだ」「会談内容を説明すべきだ」などの不満はくすぶるが、民主党の混乱ぶりを見て「今は黙っている方が得策だ」(中堅)との意見が大勢だ。下手に騒げば、新テロ対策特別措置法案の審議に影響が出かねないとの懸念もある。

 大連立構想で、存在意義を問われかねない公明党が沈黙を守っているのも同じ理由からだ。

 6日昼に国会内で開かれた公明党の代議士会では自虐的なジョークも飛び出した。

 桝屋敬悟衆院議員「民主党はミシン目が入っちゃったね」

 神崎武法前代表「小沢さんもあれだけ言ったらね…」

 桝屋氏「でも考えてみりゃ、われわれだってミシン目を入れられちゃったかもしれないよ」

 他の出席者からは失笑が漏れるだけだった。

 ただ、今後の民主党の動きが読めないだけに、与党幹部の不安のタネは尽きない。

 6日午後、自民党の二階俊博総務会長が国会の廊下で、公明党の漆原良夫国対委員長とばったり出くわした。「どうも、どうも」とにこやかに握手を交わしたが、別れ際に二階氏は漆原氏の肩をたたき、こうささやいた。

 「何も不穏当な動きはありませんから…」

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