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【検証・党首会談(下)】大連立構想 水面下の1カ月 「小沢代表の焦りだ」 (4/4ページ)

2007.11.4 02:02
このニュースのトピックス次期衆院選

 2日の党首会談後の民主党役員会は緊迫した雰囲気だった。小沢氏は「首相から、私たちの主張に大きな理解をいただいた」と語り、「(大連立を)決めるなら両院議員総会に諮らねばならない」と提案した。

 だが賛同する役員はおらず、これまで小沢氏の意向を一貫して尊重してきた菅直人代表代行も「唐突すぎる。衆院選をどう戦うのか」と述べた。

 小沢氏は顔を紅潮させた。「分かった。話はなかったことにしよう」。小沢氏が大連立に前向きな姿勢を示したことについて党幹部は「選挙がよくわかっている小沢氏だけに、参院選と異なる衆院選で過半数をとるのは難しいと考えたのではないか」との見方を示した。

 参院選で大勝してから見られなかった小沢氏への批判が出始めた。一方で「小沢代表に代わる党首はいない。今ガタガタしたら党は終わる。だが7日の党首討論はできるのか。小沢氏はさっさと代表を辞任しやしないか」(若手)と危惧(きぐ)する声もある。

 執行部は焦りを隠さない。鳩山由紀夫幹事長は3日、京都府京田辺市内で「大連立は自民党の唯一の生き残り戦略で、会談は首相が小沢氏の考えを丸飲みしただけ。新テロ法へ(民主党が)協力するというのもウソだ。相手の情報操作による混乱を避けたい」と火消しに躍起だ。

 民主党は、選挙の顔である小沢氏の党首力低下や党内の疑心暗鬼を抱えたままで、新テロ法案の攻防や衆院解散・総選挙に突入せざるを得ないかもしれない。

 一方、首相は3日午前、皇居で行われた文化勲章親授式に出席後、首相公邸に約3時間こもり、町村信孝官房長官らと今後の国会対応などで秘策を練った。

 党首会談がもたらした与野党の混乱は今後も続き、早期解散への流れが加速する可能性もある。自民党の加藤紘一元幹事長は民主党の状況をほくそ笑むようにつぶやいた。

 「企業合併に失敗した会社は、会社が割れるか、社長が辞任するしかないんだよね…」

 この連載は石橋文登、今堀守通、大谷次郎、榊原智、佐々木美恵が担当しました。

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