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【やばいぞ日本】第1部 見えない敵 番外(完)底知れぬ「中国株式会社」 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:イージス艦衝突事故
今年2月、元米国防総省の中国専門家が禁固3カ月の刑期を終えて出所した。ロン・モンタペルト博士である。
筆者は15年前のワシントン駐在(在米日本大使館1等書記官)時代に初めて会った。その時は国防大学で教えていた。物静かな紳士という印象だった。その後、ワシントンから忽然(こつぜん)と姿を消した。
2004年にハワイで米連邦捜査局(FBI)により逮捕され、中国軍諜報(ちょうほう)工作員にさまざまな秘密情報を長期にわたり漏らしてきたと自供したことが報じられた。
その中には中国の中東向けミサイルなどの兵器輸出に関する最高機密も含まれていたという。金銭で買収されたというよりは、自発的な確信犯だったようだ。そういえば、国防関係者のくせに妙に中国に同情的だったことを思いだす。ただ、国防総省にまで、スパイ網が張り巡らされているとは、初めはとても信じられなかった。
05年10月、チ・マック(麦大志)夫婦ら5人の中国人がFBIにより逮捕されたことも中国の浸透力を物語る。マックは国防関係企業で働いてはいたが、カリフォルニアではどこにでもいそうな、ごく普通の中国系米国人1世だ。 その彼が、潜水艦推進システムなどの機密情報を違法に中国に提供した容疑で起訴され、裁判は今も続いている。
以上は「米中経済安全保障再考委員会06年版年次報告」の中で紹介された米国での中国スパイ事件であり、氷山の一角にすぎない。モラーFBI長官は03年の議会証言で「現在米国にはスパイ活動を行う中国の“偽装会社”が3000社以上存在する」と述べた。
豪州に亡命した元中国情報部員によると、現在米国では数千人の中国人スパイが活動中だという。