ニュース: 政治 RSS feed
「海遊館」株売却は白紙 大阪市
このニュースのトピックス:動物園・水族館
人気水族館「海遊館」(大阪市港区)を運営する同市の第三セクター「大阪ウォーターフロント開発(OWD)」株を巡り、近鉄日本鉄道への売却で合意していた市は8日、市内部の合意形成の目途が立たないとして白紙に戻したと発表した。OWDの株売却は、外郭団体見直しを掲げた市政改革の目玉の一つだったが「黒字3セクの株を安易に売るべきでない」とする市議会などからの反発で、合意から1年近く経て断念に追い込まれた。
一方、平成23年度に内陸立地では国内最大級となる水族館をJR京都駅近くに建設する計画が浮上するなど業界内では競争が激化。海遊館ではリニューアルなどに32年度までに約100億円の資金が必要になると試算しており、併設するホテルシーガルの21年度中の売却などの経営改善計画は変えない方針。
OWDは19年度の当期利益が約5億8000万円の黒字三セクで、市は25%の株式を保有。財政難のなか市は、リニューアルに必要な約100億円や、将来の建て替え費用約400億円を負担できない可能性が高いと判断。民間に経営主体を移すべきとして、持ち株を3%残し、22%(8800株)を9億1520万円で売却することで昨年9月に近鉄と合意していた。
市港湾局は「民間からの出資の充実など幅広い観点から再検討したい」。近鉄は「市が要請を撤回したので、応諾した」。OWDは「中長期計画を定めて経営の自立を目指す」とした。