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【単刀直言】「『道路』の移譲が地方分権の本丸」 地方分権改革推進委員会 猪瀬直樹委員(東京都副知事) (3/3ページ)

2008.5.16 21:17
このニュースのトピックス道路特定財源

 一方永田町では、一般財源化の方針が決まり、財源の争奪戦が始まったと報道されている。ところが、13日に閣議決定された政府の基本方針には地方分権の考えが盛りこまれなかった。放置しておくと、他省庁に金を取られるだけで、地方には行かなくなる。だからこそ、このタイミングで分権委が地方の代表として争奪戦への「参加証」を出さなければいけないわけだ。

 分権委としては、政府・与党の考えでもない、暫定税率廃止を主張する民主党の考えでもない、「第3の道」を追求しないといけない。それがガソリン引取税の創設である。同時に分権委はこの際、農業や河川の問題などにも積極的に切り込まないといけない。

 族議員たちは、地方分権をやられたら自らの縄張りを侵されると予感して、抵抗するだろう。小泉純一郎元首相は厚相や郵政相で官僚や族議員の抵抗を経験してきたから、官邸主導で政策を決めてきた。

 しかし、福田康夫首相は官房長官しか閣僚を経験しなかった。せいぜい内閣府しかわからず、霞が関の抱える問題を見渡せない。指導力を発揮して、国民に向きあう分権改革に切り込んでほしい。

 いのせ なおき 昭和21年、長野県生まれ。62年に「ミカドの肖像」で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。小泉内閣で道路関係四公団民営化推進委員会の委員を務めた。昨年6月から東京都副知事。菊池寛を主人公にした「こころの王国」が「丘を越えて」の題名で17日から上映。

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